「ラース」の意味は? ラースは格上の存在から放たれるもの?

質問.ラース」の意味を教えて下さい。

回答. その「ラース」というのが英語であれば、「憤怒」などの意味です。

詳細

「ラース」の元の言葉は "wrath" という名詞で、この "wrath" に「憤怒」という意味があります。
"wrath" を「ラース」と発音するのは米国流で、英国の発音では「ロス」です。

"wrath" の詳しい意味

"wrath" の詳しい意味は次の通りです:

  1. 《怒り》 力強く厳しい怒り、猛烈な怒り、暴力的な怒り、復讐心を伴う怒り
  2. 《報復》 怒りの発露としての報復や罰
  3. 《神の報復》 天罰

"wrath" の用例

the wrath of God
神の怒り
godly wrath
神の怒り
# "godly" は「神の」という意味の形容詞。
the wrath of heaven
天の怒り
# 「神の怒り」と同じような意味です。
They saw the floods as a sign of divine wrath.
彼らは洪水を神の怒りの兆候と見なした。

# "divine" は「神の、神聖な」という形容詞。 "godly" がゲルマン語系の単語なのに対して、"divine" はラテン語系の単語。 "godly" と "divine" は備える意味が少し違いますが、基本的な意味は同じです。

"floods" は「洪水」を意味する名詞 "flood" の複数形。
the tyrant's wrath
暴君の怒り
# "tyrant" の意味について詳しくは「『タイラント』の原語にもとづく正しい意味」をご覧ください。
He fled the country to escape the king's wrath.
彼は王の怒りを逃れるため国から逃げ出した。
# "fled" は「逃亡する」を意味する動詞 "flee" の過去形。 "escape" は「逃げる」などの意味。
She feared her father's wrath.
彼女は父親の怒りを恐れた。
This remark brought the judge's full wrath down on Sergeant Golding.
この発言でゴールディング軍曹は裁判官の完全なる怒りを買った。
# 「この発言(This remark)」は、おそらくゴールディング軍曹の発言。 裁判で被告となっている軍曹が不用意な発言をして、そのために裁判官の怒りを買い裁判で不利になったということでしょう。

ここまでの用例を見ると、"wrath" は目上の存在(神や権威者)から放たれることが多いようです。 "wrath" が「抑制のなされない力任せな怒りの表明」という外向的な意味なので、立場が強い者が "wrath" の放出源となりやすいのでしょう(立場が弱い者の怒りは内にこもるのが一般的)。

ですが次の用例では、"wrath" が(少なくとも立場的には)対等な相手に向けられています。
He vented his wrath on his colleagues.
彼は同僚たちに怒りをぶちまけた。
# "vent" は「通気孔」などの名詞としての意味のほか、「怒りなどネガティブな感情を(乱暴な)言動に出す(そしてスッキリする)」という動詞の意味もあり、この用例では動詞の意味です。