"someone to" の意味と用例

"someone to" の意味について説明します。

"someone" と "to" それぞれの意味

  • "someone" は「誰か」や「重要な人」という意味です。
  • "to" は前置詞で、「~へ」など色々な意味を持ちます。 また、"to" はTo不定詞を作るのにも用いられます。

"someone to" の意味

"someone to" だけでは意味を成しません。 "someone to" が何らかの表現の一部でしかない不完全な言葉だからです。

"someone to" を強引に日本語にするなら、次のような感じでしょうか:

  1. ~するような誰か(人)
  2. ~することを誰か
  3. ~するために誰か
  4. 誰かを~に

このように、"someone to" だけを日本語にしようとしても、言葉の断片にしかなりません。 さらに、意味の選択肢も多いので「"someone to" の意味はコレだ!」と提示することはできません。

"someone to" の用例

"someone to" は "to" が不定詞の一部であるケースと、そうでないケースに大別できます。 大別しただけでは、皆さんが遭遇した "someone to" の意味を特定する役にはあまり立たないのですが、いちおう用例を分類して掲載しておきます。

"someone to" の "to" が不定詞であるケース

Someone to watch over me.
私を見守ってくれる人。

# "watch over" は「監督する、守る、面倒を見る」といった意味です。 "to watch" は不定詞の形容詞的用法です。

この用例の大まかな構造は、"to watch over me" してくれるような "someone" ということです。

文法的に見て "someone" と "to" は分断されています。 "someone to" の "to" は、"someone" よりも "watch" と緊密な関係にあります。
I need someone to love.
私は愛する誰かを必要としている。
# これも不定詞の形容詞的用法。 "love" の目的語に相当するのが "someone"。
I need someone to love me.
私は私を愛してくれる誰かを必要としている。
# これも不定詞の形容詞的用法ですが、"someone" は "love" の主語に相当します。 上の例文が "I love someone" の変化したものだとすれば、この例文は "Someone loves me" が変化したもの。
I need someone to call my lover.
私は、恋人と呼べる誰かを必要としている。
# "someone to call my lover" は、"need" と同時に使うために "call someone my lover" から変化したもの。 "call someone my lover" で、「"someone(誰か)" を "my lover(私の恋人)" と呼ぶ」という意味。
I need someone to hold.
私は抱きしめる誰かを必要としている。
# 「私」が抱きしめる側。
I need someone to hold me.
私は私を抱きしめてくれる誰かを必要としている。
# 「私」が抱きしめられる側。 上記の "I need someone to love (me)" と同じような感じ。
I need someone to lean on.
私は頼れる誰かを必要としている。
# "lean" で頼る。 "on" は「~に」。 「~に」の「~」に相当する "someone" が文中にあるので、この "on" が必要(日本語の同じようなケースでは必要ない。この例文の訳でも「私は頼れる誰かを必要としている」としていない)。
I need someone to lean on me.
私は私を頼ってくれる誰かを必要としている。
# 上記の "love (me)" や "hold (me)" のケースと同じ。
I need someone to spend time with.
私は共に時間を過ごしてくれる誰かを必要としている。
# "spend time with~" で「~と共に時間を過ごす」。 文の最後に "with" が残る理由は上記の "lean on" と同じ。
I need someone to talk to about my problems.
私は自分の問題に関して話せる誰かを必要としている。
# ここの "talk to~" は「~と話す、会話する」。 "talk to" の "to" が残る理由は上記の "lean on" や "spend time with" と同じ。 "I talk to someone about my problems" なら「私は私の問題について誰かと話す」。
Is it unethical to hire someone to write your resume?
人を雇って自分の履歴書を書いてもらうのは非倫理的?
# "to write" は不定詞の副詞的用法。 "hire someone to write your resume" を逐語訳すると、「履歴書(resume)を書いてもらうために誰かを雇う」。
I paid $47 an hour for someone to be my friend.
私は、ある人に友人となってもらうため時給47ドルを支払った。(47ドルを支払って1時間のあいだ友人でいてもらった)
# この "to be" も不定詞の副詞的用法。 ここの "be" は「~である、~でいる、~になる」といった意味。

"someone to" の "to" が不定詞ではないケース

I want to be someone to you.
私は、あなたの大事な人になりたい。
# ここの "someone" は「大切な人」の意味。 "to" は「~にとって」という意味で使われている。
I finally moved someone to tears with my art GIFs.
私はついにGIFアートで人を泣くほど感動させた。
# GIFアートとは動く画像のことです。 "move~ to tears" で「~を泣くほど感動させる」という意味です。 この例でもわかるように、"to" は "someone" よりも "tears" や "move" と緊密な関係にあります。
If God supposedly loves us, why would he send someone to hell?
もし神が我々(人)を愛しているなら、なぜ神は誰か(人)を地獄へと送るのか?
# "send~ to..." で「~を...へ送る」。 この例文では「~」に当たるのが "someone"。 "to" は単に「...に」の意味で使われている。 "send someone to..." でも、"someone" と "to" の関係は希薄。 "someone" は "send you to..." や "send me to..." や "send the dog to..." など色々な名詞や代名詞に置き換えられる。
Once you have added someone to your contacts list they can see when you are online.
いったん誰かを連絡先リストに追加すると、あなたがオンラインのとき追加された人にそのことがわかります。
# "add~ to..." で「~を ...に加える」。
Things You Need to Know Before Taking Someone to Court
誰かを裁判所に連れて行く前に知っておくべきこと
# この "take~ to..." は「~を ...へ連れて行く」という意味。

注意が必要なケース

"ask someone to" だからといって不定詞とは限らない

下記の例文では、"ask someone to" の "to" が不定詞の一部です。 "ask someone to" は多くの場合、不定詞の表現の一部です。
The 10 ways to ask someone to be your girlfriend.
誰か(女の子)にガールフレンドになってくれと頼む15の方法。
# この例文は "someone to" の "to" が不定詞の一部。 "ask someone to+動詞" で「誰かに(動詞)してくれと頼む」。
しかし "ask someone to" であれば必ず "to" が不定詞の一部だというわけではありません。 例えば次の文です。
How early should I ask someone to homecoming?
ホームカミングにはどれぐらい前に人を誘えばいいの?
# ホームカミングは学校のイベント。 異性とダンスしたりする。 この例文の "ask someone to" が不定詞でない点に注目。 "homecoming" が名詞なので不定詞ではあり得ない。 この "ask someone to" は「誰かに一緒に来てくれと頼む」という意味。

"to" の直後が動詞ではないが不定詞

"someone to" の直後に動詞が来ていれば、その "to" は不定詞の一部であると考えてほぼ差し支えないのですが、その逆もまた真なりというわけにはいきません。 "someone to" の直後に動詞以外のモノが来ていても、"someone to" の "to" が不定詞の一部であることがあります。
There is another great section called "My Maps & Routes" which allows someone to conveniently save frequently used maps and routes on their own page.
"My Maps & Routes" というセクションも凄いです。 このセクションを使うと、(誰かは)頻繁に使う地図とルートを自分のページに都合よく保存できます。
# "someone to" の直後が動詞ではなくても、"someone to" の "to" が不定詞である例。 "to save" の間に "conveniently" が入って "to conveniently save" となっているために、"to" の直後が動詞でない。

"ask someone to" の直後が動詞でないが不定詞

If you ask someone to quickly name a colour, most say red.
誰かにパッと思いついた色を1つ挙げさせると、大部分の人は「赤色」と言う。
# "someone to" の直後が動詞ではないが、この例文の "someone to" は "to" が不定詞の一部。 "name(名前を挙げる)" が動詞。 "to name" の間に "quickly(素早く)" が割り込んでいる。