グッド、バッド、ハラスメント...「スメル」の意味を教えて!

質問:「グッドスメル」や「バッドスメル」などの「スメル」とは、どういう意味ですか?

回答:「におい(匂い、臭い)」などの意味です。

詳しくは以下をご覧ください。

1. 英語に戻すと

「スメル」を英語に戻すと "smell"。 この "smell" の意味が「におい」です。

2. 詳しい意味

"smell" の詳しい意味は次の通り:

名詞としての "smell"
  1. におい(良い匂いから不快な悪臭までを含む)
  2. 嗅覚
動詞としての "smell"
  1. 臭う、匂いがする(ニオイを放つ)
  2. ニオイを嗅ぎ取る(人や動物が非意図的に感知する)
  3. ニオイを嗅ぐ(人や動物による意図的な動作)

"smell" は「におい」を意味する代表的な言葉

「におい」を意味する英語は色々あります。 主なものだけでも次の通り:

  • "fragrance" は良い香りに特化した語で、意味は「芳香」。「香水」という意味もあります。
  • "aroma" も良い香りに特化した語です。 主に食品(コーヒー・ワイン・チーズ・香辛料・料理など)の「芳香」を意味します。
  • "scent" は「(花などの)良い匂い」の意味でよく使われますす。
  • "odour" は主に「悪臭」を意味します。
  • "stink" は「悪臭」に特化した語。「強く不快な臭い」を意味します。

こうした「におい」関連の単語の中で、"smell" は最も中立的意味が広い語です。

3. 用例

英語の "smell" の用例

におい

1. Yuk! What a smell!(悪臭)

2. I love the smell of freshly baked bread.(良い匂い)

3. The air is heavy with the smell of rain and moist vegetation.(中立的なニオイ)

1. おえっ! なんて臭いだ!(悪臭)

2. 焼きたてのパンの匂いって大好き。(良い匂い)

3. 大気は雨と濡れた植物の匂いで一杯だった。(中立的なニオイ)
嗅覚
Taste and smell are closely connected.
味覚と嗅覚は密接に関わっている。
#「美味しい」という感覚は、その80%が味覚ではなく嗅覚に由来するそうです。
動詞の "smell"

1. I can smell fresh bread.(非意図的にニオイを感知)

2. She bent down and smelt the flowers.(意図的な動作)

3.‘You smell nice,’ Aidan said with a smile.(ニオイを放つ)

1. 焼き立てのパンの匂いがする。(非意図的にニオイを感知)

2. 彼女は腰をかがめて花の匂いを嗅いだ。(意図的な動作)

3.「君は良い匂いがするね」 アイダンは微笑みながらそう言った。(ニオイを放つ)
# "smelt" は動詞 "smell" の過去形。

カタカナの「スメル」の用例

グッドスメル(good smell)
良い匂い
バッドスメル(bad smell)
不快な臭い、悪臭
スメルハラスメント(smell harassment)、スメハラ
不快な臭い(強い体臭など)や、本来は不快でないが強過ぎる匂い(香水など)で他人に不快な思いをさせること

# "harassment" の意味は「嫌がらせ、いじめ」。 "harassment" は意図的な行為だが、「スメルハラスメント」は意図的でない(わざとじゃない)ことが多い。

「スメルハラスメント」は和製英語。 英語圏で "smell harassment" は用いられない。

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