質問:「サクリファイス」とは、どういう意味ですか?
回答:「犠牲、生贄」などの意味があります。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「サクリファイス」を英語に戻すと "sacrifice" です。
2. sacrifice の意味
宗教的な意味
- 《行為》(生贄など価値あるものを)神に捧げること
- 《もの》神に捧げられる生贄(人または動物、あるいは植物)
- 《もの》生贄と同じように神に捧げられる物(殺す代わりに破壊される)
- 《儀式》捧げものがなされる宗教的な儀式
宗教以外の意味
- 《行為》何か価値あるものを他の何かもっと価値あるもののために諦めること、犠牲にすること
- 《もの》そのように諦められるもの、犠牲にされるもの、犠牲
- 《行為》商品などを本来の値段よりも低い価値で処分すること(叩き売りなど)
- 《もの》そうして処分されるもの
- 《もの》そうして処分することで発生する損失
- 《野球》犠牲バントや犠牲フライ(打者本人が意図的にアウトとなって『犠牲』になることで、すでに塁上にいる1人または複数のプレイヤーが進塁したり得点したりできる)
- 《チェス》自分の駒を相手に取らせて(犠牲にして)、代わりに何か(戦術上の優位性など)を得ること
動詞としての意味
"sacrifice" には上記の名詞の意味に対応する動詞としての意味もあります。「(生贄などを)神に捧げる、(何かを)犠牲にする、(損失を出して)処分する」などです。「(実験のために、あるいは実験の後で不要となった実験動物を)殺す」という意味もあります。
3. 語源
"sacrifice" の語源を突き詰めると、ラテン語の "sacer" と "facere" に行き着きます。
- "sacer" は「神聖な~、聖なる~」を意味するラテン語の形容詞です。(1)
- "facere" は「行う、作る」などを意味するラテン語の動詞です。(2)
(1) "sacer" は "sacred" の語源でもあります。
(2) "facere" は英語の "do" と "make" に相当します。 "facere" には英語の "make" と同じく「~の状態にする」という意味もあります。"sacer" と "facere" が合わさって「神に捧げる」を意味するラテン語の動詞 "sacrificāre" が生まれました。 その "sacrificāre" からフランス語経由で英語の "sacrifice" が成立しました。
"sacrifice" という英語が生まれたのは13世紀とされます。
4. "sacrifice" の短縮形
"sacrifice" は名詞でも動詞でも、"sac(サク)" と短縮されて使われることがあります。
Kasparov sacked his queen early on in the game to gain a positional advantage against Kramnik.
カスパロフは試合の序盤でクイーンを犠牲にし、クラムニクに対し位置的な有利を得た。
# 「カスパロフ」も「クラムニク」もチェスの選手の名前です。
"sac" は過去形も過去分詞形も "sacced" または "sacked" です(sac-sacced-sacced または sac-sacked-sacked)。
I kept saccing monsters at the altar until I was rewarded with a new weapon.
私は新しい武器をもらえるまで祭壇にモンスターを捧げ続けた。
# RPGの話です。 RPGの中には、祭壇で生きているモンスターやモンスターの死体を神に捧げると神がプレイヤーに見返りを与えるというシステムを採用するものがあります。
"sac" の "-ing" 形は "saccing" です。