"May the force be with you." の意味・解説・略語

映画スターウォーズの頻出表現 "May the force be with you." について説明します。

意味

"May the force be with you." は「フォースがあなたと共にあらんことを」という意味です。

解説

以下に、"May the force be with you." を分解して説明します。

May

文頭の "may" は祈願や願望を表します。 「フォースがあなたと共にあらんことを」の「~ことを」の部分を "may" が担当しています。 この "may" は「~ますように」とも訳せます。

the force be with you

"the force be with you" の部分は、"force" が主語で "be" が動詞です。

"force" は「力・能力・勢力」などの意味を持つ語ですが、映画「スターウォーズ」の場合はそのまま「フォース」とカタカナで表記されます。 スターウォーズの「フォース」は超能力のようなもので、フォースを扱える人は物体を浮かせたり、他人の心を惑わせたり、物事を予知したりできます。

"be" は、かの有名なBe動詞です。 Be動詞には「~である」と「(~に)いる、ある、存在する」という2つの意味がありますが、"the force be with you" では後者の意味で使われています。
Be動詞についてもっと説明が欲しい!という人は「Be動詞の意味をやさしく説明」をご覧ください。

"with you" が「あなたと共に、一緒に」という意味なので、"be with you" で「あなたと共に存在する」という意味になります。

したがって、"the force be with you" 全体では「フォースがあなたと共にある」という意味です。

May the force be with you.

上述の "may" と "the force be with you" の意味を組み合わせて、冒頭に記載した「フォースがあなたと共にあらんことを」あるいは「フォースがあなたと共にありますように」という意味になります。

"May the force be with you." は祈願文(~しますように)です。 "May the force be with you" においてBe動詞が "is" に変化せず原型の "be" のままなのは、この文が祈願文で助動詞 "may" が同じ文に使われているからです。

ヨーダがルーク・スカイウォーカーに向かって言うセリフとしてなら "May the force be with you." は「フォースがお主(お前)と共にあらんことを」という感じでしょうか。 つまり和訳するときに "you" の部分は、お好みで「あなた、お前、お主、キミ」などに変えられるということです。

おまけ

例えば "The force is." だけなら「フォースが存在する、ある」という意味です。

"May the force be!" なら「フォースが存在しますように!」や「フォースのあらんことを!」という意味です。

"May the force be with you too." は「あなたフォースがともにあらんことを」という意味です。 "May the force be with you." と言ってもらったお返しに言うセリフでしょう。

"May the force be with you always." は「フォースが常にあなたと共にあらんことを」という意味です。 "May the force always be with you." も同じ意味になります。 "always" に「いつも、常に」という意味があります。

参考までに、他の祈願文の例としては、"May the sun always shine upon you!" なんてのもあります。 「太陽が常にあなたを照らしますように!」という意味です。 これだけで涙ぐんでしまうような素敵なセリフです。

"May the force be with you." の略語

"May the force be with you." は各語の頭文字を持ってきて "MTFBWY" と略されます。

"MTFBWY" はネット・スラング(俗語)として流通していて、チャットなどで別れ際に「幸運を!」や「(それまで話題になっていた何かが)上手くいくといいね」ぐらいの意味で使われます。 相手が何らかの困難を無事に乗り越えられるよう励ますときの表現です。 元の "May the force be with you." と意味は変わっていません。

バリエーション

"May the force be with you." は "mtfbwy" と小文字で表記されることや、"MTFBWU" と末尾を "U" にして表記されることもあります。 意味はどれも同じです。 末尾が "U" になるのは、ネットの俗語で "you" を "u" と表記することがあるからです。

問題点

それにしても、"MTFBWY" は俗語としてあまり有用ではないように思います。 文字数が多すぎて略語として機能していないからです。 "MTFBWY" ってタイプするの大変でしょう?

例えば "lol(笑)" や "imho(私の意見では)" であれば、「ロル」とか「インホ」という感じの発音で暗記が可能ですし、「エルオーエル」や「アイエムエッチオー」と覚えるのもそんなに大変ではありません。

しかし "MTFBWY" は、文字数が多いから「エムティーエフビーダブリューワイ」って覚えておくのは非効率すぎるし、全部小文字だから「ロル」みたいな覚え方もできない。 「ムトゥフブウィ」なんてあり得ない。

したがって "MTFBWY" という略語を使おうとすると、"May the force be with..." と略語の元となるフレーズを頭に浮かべて、最初が M で、次が T で1文字ずつじっくりと入力していく必要があります。 "May the force be with you." とタイプするほうがよぽど楽です。

カタカナで表記すると、元の文が「メイザフォースビーウィズユー」なのに対して略語は「エムティーエフビーダブリューワイ」。 略語のほうが明らかに長い。許しがたく長い。

推測になりますが、"MTFBWY" は当初「入力しにくくて略語としては成立しないようなものをあえて略語にする」というジョークだったんじゃないかと思います。 「いや、それオマエ略語として長すぎだろ(笑)」「そんな略語使う奴いねーよw」みたいな反応を期待するジョーク。