「ロンギング」って、どんな意味?

質問.:「ロンギング」の意味を教えて下さい。

回答.: 「切望(している)、思い焦がれている(こと)」といった意味です。

解説

「ロンギング」は "longing" という英語をカタカナにした言葉です。

"longing" は "long" という動詞に "-ing" が付いて出来た言葉です。

"long(ロング)" は「長い」という形容詞としての意味が有名ですが、それ以外に「(自分が手に入れられなさそうなものを)切望する、思い焦がれる」という動詞としての意味もあります。

"longing" の "-ing" は、現在分詞(形容詞などとして機能)の場合と動名詞(名詞として機能)の場合があります。 この2つの場合について以下で説明します。

"longing" が現在分詞の場合

形容詞として

動詞の "long" に現在分詞の "-ing" が付いて生まれた "longing" は、「切望している~、思い焦がれている~」という意味になり、形容詞と同じように使われます。

形容詞として機能する "longing" の例を次に挙げます。
a longing face
物欲しげな顔、切望するような顔

# 現在分詞である "longing" が形容詞として、名詞 "face" を修飾しています。

現在分詞や過去分詞は形容詞として働き、名詞を修飾することができます。
現在進行形の表現として

"longing" の "-ing" が現在進行形(~している)の "-ing" である場合です。

以下に、現在進行形の "longing" の用例を挙げます。
I am longing for you.
僕は君に恋い焦がれている(僕は君を切望している)。

# 「君に恋い焦がれる」の「に」や、「君を切望している」の「を」に対応する英語が前置詞の一種である "for" です。

前置詞 "for" には「~を求めて」という意味もあり、"long for" ではその意味で使われます。

歌の歌詞において「ロンギング」が現在進行形の "longing" であることは少なくありません。 例えば:

  • 「アイム・ロンギング・フォー・ユー」は、"I'm longing for you" のことで、意味は "I am longing for you." と同じです("I'm" は "I am" と同じ意味)。
  • 「アイム・スティル・ロンギング・フォー・ユー(I'm still longing for you)」なら、「僕は未だ君に恋い焦がれている」という意味になります。
付帯状況の表現として

付帯状況とは、「~しつつ、~でありながら、~していて」などで言い表されるような同時進行的な状況のことです。 付帯状況の "longing" は「切望しながら~、切望して~」という意味になります。

下記は付帯状況の "longing" の用例です。
I am here longing for you.
僕はここにいる。 君に恋い焦がれて。(僕は、君に恋い焦がれる状態で、ここにいる)

# この例文はパッと見は現在進行形のところに出した "I am longing for you." と似ていますが、意味的には大きく異なります。

現在進行形の用例として出した "I am longing for you." では、"I long for you." が現在進行形にされることで "I am longing for you." に変化するイメージです。

これに対して付帯状況の用例として出した "I am here longing for you." では、基礎となるのは "I am here.(僕はここに居る)" で、そこに付属的な情報として "longing for you" が追加されています。

現在進行形の "I am longing..." では "am" は現在進行形に要求される助動詞として投入されていますが、"I am here." では "am" は明確な意味を持つ動詞で、その意味は「存在する」というものです。

Be動詞の意味について興味がある方は、「基本的な意味は2つ。 Be動詞の意味をやさしく説明」をご覧ください。

付帯状況の "longing" も現在分詞の "longing" と同じく、歌の歌詞としてよく使われます。

あと、「ロンギングフォーラブ」というブランドの人形がありますが、これも「愛にこがれて」という付帯状況の意味でしょう。

"longing" が動名詞の場合

動名詞は名詞と同じような役割を持つので、動名詞としての "longing" は「切望」や「思い焦がれいること」といった名詞としての意味になります。

歌の歌詞に出て来る「ロンギング」の正体が動名詞の "longing" であることは少ないと思いますが、映画のタイトルなんかには動名詞の「ロンギング」が使われそうです。 例えば「ロンギング ~切望~」みたいな感じで。

次の用例では、"longing" が動名詞として名詞と同じように使われています。
Nostalgia is a longing for the past.
ノスタルジアとは過去に対する切望(過去に思い焦がれること)である。
# "a longing" が「切望(思い焦がれること)」という意味で、"for the past" が「過去への(過去に対する)」という意味です。

おまけ: 相場用語としての「ロンギング」

動詞の "long" には、株式などの相場で「買いポジションを取る」という意味もあります。 「買いポジションを取る」とは、空売りをするのではなく、株式などを買って保持するということです。
「買いポジション」のことを英語で "long position" と言います(対義語は "short position")。 相場の世界では「ロング・ポジション」というカタカナ語が使われます。

この「買いポジを取る」を意味する動詞としての "long" も "longing" と "-ing" が付く(現在分詞または動名詞)ことがあり、それをカタカナで表記すれば「ロンギング」となります。

英語では「買いポジを取ること」という意味で "longing" という言い方をする(対義語は "shorting")ので、その意味で「ロンギング」が使われる日が来るかもしれません。