"let me be" の意味は1つじゃないよ?

"let me be" の意味を説明します。 "let me be" の意味は以外に多いので注意が必要です。

1. 慣用表現としての "Let me be."

次は、慣用表現として単独で(文の一部としてでなく)用いられる "Let me be." の説明です。

1.1. 直訳

"Let me be." の直訳は「私を居させて(存在させて)」です。

1.2. 各語の意味

  1. let ・・・ 使役動詞の一種で「~させてやる、~するのを認める(禁止しない)」という意味です。
  2. me ・・・「私を」という意味です。
  3. be ・・・ Be動詞です。 "Let me be." では「(~に)いる、存在する」の意味です。

1.3. 慣用表現 "Let me be." の意味

  1. 今は1人にしておいて
  2. 邪魔しないで
  3. 私のためのスペースを空けてください(少し詰めてください)
  4. 好きなようにやらせて
  5. 自分のことをやらせて
  6. 好きなように生きさせて

1.2. は「私に干渉せずあるがままに居させてちょうだい(Let me be as I am.)」ということでしょう。 「私を現状のままで存在させてください」というわけです。

3. は文字通り「私を存在させてください」という意味ですね。 「私が存在するスペースを開けてください」ということです。

4.~6. は「邪魔しないで」の意味から転じたと思われます。

2. "let me be" が文の一部である場合

"let me be" は文の一部としても用いられます。

2.1. "be" の意味が違うことが多い

慣用表現としての "Let me be." の "be" は常に「いる、存在する」の意味です。

ですが、文の一部として用いられる "let me be" では、"be" が「~である、~になる」の意味であるケースが多数です。

例えば次の例文:
Let me be your friend.
あなたの友人にならせて。

この例文の "be" は「~になる」の意味です。

2.2. 違うとは限らない

文の一部を形成する "let me be" の "be" が常に「~である、~になる」を意味するとは限りません。

例えば次の例文:
Let me be here with you tonight.
今夜、私をあなたとここに居させて。

この例文の "be" は「いる、存在する」の意味です。

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