1. 英語に戻すと
「フールズ・ゴールド」を英語に戻すと "fool's gold" です。
2. "fool's gold" の意味
2.1. 愚者の黄金
"fool's gold" の直訳は「愚者の黄金」です。
- fool ・・・「愚者、愚かな人」を意味する名詞。
- 's ・・・「～の」という意味です。 "'s" の " ' " の記号は「アポストロフィー」と呼ばれ、英語の所有格（～の）に使われます。
- gold ・・・「黄金、金」を意味する名詞。 カタカナ語「ゴールド」が定着しています。
2.2.「愚者の黄金」とは？
金属の意味
"fool's gold（愚者の黄金）"は英語圏で、「黄金に似るが黄金ではない金属」を意味します。 特に黄銅鉱や黄鉄鉱という種類の金属を指します。
「愚かな人（fool）は黄銅鉱や黄鉄鉱を見て黄金と勘違いする」という発想で、黄銅鉱や黄鉄鉱など黄色っぽくて黄金に似る金属が「愚者の黄金」と呼ばれます。
比喩的な意味
"fool's gold" は上記の「まがい物の黄金」という意味から転じて、「実際より有望に思える物事（計画など）、実際よりも良く見える物」という比喩的な意味でも使われます。
3. "fool's gold" の用例
3.1. 金属の意味の用例
Fool's gold is an inferior mineral called pyrite that mimics the look of gold.
愚者の金とは、黄鉄鉱と呼ばれ見た目が金に似る下級鉱物のことである。
The mineral pyrite, also known as fool's gold, is an iron sulfide with the chemical formula FeS2.
黄鉄鉱（愚者の黄金としても知られる）は化学式を FeS2 とする硫化鉄である。
3.2. 比喩的な意味の用例
The promotion is like fool's gold. It looks good on paper, but, in reality, I have more responsibilities and no extra pay.
その昇進は愚者の黄金のようなもの。 書類上では（上っ面は）良いことに見えるが、実のところ責任が増えるだけで給料は増えない。
Don't invest in his latest wacky invention — no matter how great it seems, it will end up being fool's gold like all the others.
あいつの今回の突飛（とっぴ）な発明に投資するなよ？ どれだけ凄い発明に思えてもだ。 あいつの他の発明と同じさ。 結局は「愚者の黄金」ってことになるだろう。