「ディーヴァ(ディーバ)」の意味は?「ディバイン」の意味は? 語源は?

質問.ディーヴァ(ディーバ)」や「ディバイン」って、どういう意味ですか? 語源も教えて?

回答. 「ディーヴァ(ディーバ)」は「大成した女性シンガー(歌手)」などの意味です。 「ディバイン」は「神の」などの意味です。 詳しくは下記をご覧ください。

詳しくは以下をご覧ください。

1.「ディーヴァ(ディーバ)」の意味と語源

1.1.「ディーヴァ(ディーバ)」の意味

アルファベットに戻すと

「ディーヴァ(ディーバ)」をアルファベットに戻すと "diva" です。
"diva" は名詞です。

カタカナ語「ディーヴァ(ディーバ)」の元となったのは英語またはイタリア語の "diva" と思われますが、フランス語スペイン語オランダ語などにも同じ綴(つづ)りで同じような意味を持つ言葉があります。

詳細な意味

英語やイタリア語の "diva" は次の意味です:

  1. オペラで主役を務める女性。 プリマ・ドンナ(primma donna)
  2. (オペラに限らず)大成した女性シンガー(歌手)
  3. (音楽分野に限らず)女性セレブ。 女優やファッション・モデルなど
  4. 《英語のみ》自分を特別視する我儘(わがまま)な女性。 特別扱いされないと気が済まない
  5. 《イタリア語のみ》女神
1. や 2. の意味の「ディーヴァ(ディーバ)」は、いわゆる「歌姫」に置き換えられるでしょう。

"diva" の「女神」の意味

英語の辞書の "diva" の項に「女神」の意味は載っていませんが、実際にはこの意味で使われることがあります。(例. "Aphrodite the Diva" 女神アフロディーテ)

カタカナ語の「ディーヴァ(ディーバ)」も、すでに一部の界隈(ファンタジー系のゲームやマンガなど)で「女神」の意味で使われている気配があります。
女神」を意味する英語として一般的なのは "goddess" です。

1.2.「ディーヴァ(ディーバ)」の語源

"diva" の語源は、「女神」を意味するラテン語の名詞 "dīva" です。"dīva" は「(男の)神」を意味するラテン語 "dīvus" の女性形です。

ラテン語 "dīva" からイタリア語 "diva" が生まれ、そのイタリア語が19世紀(一説では18世紀)に英語へ輸入されました。

2.「ディバイン」の意味と語源

2.1.「ディバイン」の意味

「ディバイン」を英語に戻すと "divine"。 "divine" の意味は下記の通りです。

形容詞としての意味

  1. 神の、神に関する(例. "divine love" 神の愛)
  2. 神聖な、宗教関連の
  3. (風景やパフォーマンスや料理などが)見事な、素晴らしい、超人的な
  4. 極めて楽しい、心地よい(例. "a perfectly divine time" 完璧に楽しいひととき、文句のつけようがない最上のひととき)

名詞としての意味

  1. ("the divine" あるいは "the Divine" で)
  2. 僧侶、司祭、神学者

動詞としての意味

  1. (特に占いにより)予知する
  2. 霊感や直感により知る、言い当てる
  3. ダウジングする(*)

(*) ダウジング(dowsing)とは、ダウジング・ロッド(Wikipedia に画像あり)を手に持って目ぼしいを歩き回り、ロッドの反応から目当てのモノ(地下の鉱脈や水脈など)の在り処(ありか)に見当をつけるオカルティックな技術です。

ダウジング・ロッドの別名は「ディバイニング・ロッド(divining rod)」。 この "divining" は、動詞 "divine" に "-ing" が付いたものです。

2.2.「ディバイン」の語源

"divine" の語源は「」を意味するラテン語の名詞あるいは形容詞(*) "dīvus"です。
(*) ラテン語の "dīvus" には名詞と形容詞の意味があります。 先述の "diva" の語源となった "dīva" に対応する "dīvus" は名詞ですが、"divine" の語源となった "dīvus" の品詞は不明です(文献により意見が異なる)。

ラテン語 "dīvus" からラテン語の形容詞 "dīvīnus" が生まれ、"dīvīnus" から古フランス語の形容詞 "divin" を経て、14世紀に英語の "divine" が生じました。

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