質問:「メテオ」とは、どういう意味ですか?
回答:「流れ星」や「流星体」などです。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「メテオ」を英語に戻すと "meteor" です。
英語 "meteor" の意味は次の通り:
- 流れ星、流星(=shooting star)
- 流星体、流星物質(=meteoroid)
- 隕石(=meteorite)
- 《古語》あらゆる気象現象。 虹・雷・雹(ひょう)・雪・台風など(*)
(*)「気象学」のことを英語で "meteorology" と言いますが、この "meteorology" の由来は古語の "meteor" です。
"meteor" の語源は「中空の、高い」を意味する古代ギリシャ語 "μετέωρος"。 古語の "meteor" が意味する「あらゆる気象現象」は「天空に生じる現象」を指したわけです。2. 解説
2.1.「流れ星」と「流星体」と「隕石」
2.1.1. 流星体と流(れ)星
「流星体(メテオロイド)」などが大気圏に突入して突き進むときに生じる軌跡(発光現象)が「流(れ)星」です。
「流星体」についてはページの最後に記載。
2.1.2. 隕石
流星体が燃え尽きずに地表にまで到達した場合に残った物が「隕石(メテオライト)」です。2.1.3. まとめ
「流星体(流星物質)」などが引き起こす現象が「流星(流れ星)」で、その残余物が「隕石」です。
2.2. 本来の意味 vs. 普及している意味
2.2.1. 本来の意味
本来の意味での "meteor" は「流れ星、流星」という現象を意味します。
2.2.2. 普及している意味
ですが、メジャーな英英辞典が記載する(世間に普及している)"meteor" の意味は「流星体」という物質です。
2.2.3. 主要ではない意味
辞書によっては "meteor" の意味として「隕石」も記載しています。
ですが、「隕石」は "meteor" の主要な意味ではありません。
英語圏の人の "meteor" の認識は「空に見られる現象や物体」でしょう。 だから、地面に落ちて以降を指す「隕石」は "meteor" の意味から外れる。
3.「メテオ」から「ミーティア」へ
ファンタジー系のゲームやマンガやラノベには、隕石を利用する魔法(宇宙から呼び寄せた隕石で敵を攻撃する)が登場することがあります。
数十年前は、こうした「隕石」の魔法の呼称はもっぱら「メテオ」でしたが、最近では「ミーティア」も見かけます。
"meteor" の発音は「ミーティア」や「ミーティオ」や「ミティア」や「ミリア」(発音の仕方が何通りもある)など。 「ミーティア」は「メテオ」よりも原語の発音に忠実です。
補足: 流星体とは?
「流星体(流星物質、メテオロイド)」とは、宇宙空間に存在する物体のうちサイズが30μm~1mのものです。
流星体の他に流星を引き起こすもの
「流星体」以外に「アステロイド(*)」や「彗星(コメット)」も、「流星」や「隕石」の原因となります。(*) アステロイドに対応する(カタカナではない)日本語は「小惑星」です。
ですが「小惑星」という言葉には "asteroid" のほか "minor planet(小さな惑星)" という意味もあり紛らわしいので、このページでは「アステロイド」と呼びます。流星体とアステロイドの違い
流星体(メテオロイド)とアステロイドはサイズで区別されます。 流星体より大きい(1mより大きい)のがアステロイドです。
アステロイドと彗星の違い
アステロイドと彗星(comet)の違いは主に成分です。 アステロイドが主に鉱物で形成されるのに対し、彗星は塵と氷で形成されます。
彗星のサイズは最小でも数百メートルです。