質問: トヨタ自動車の実験都市「ウーブン・シティ」などの「ウーブン」とは、どういう意味ですか?
回答: 一般的には「編まれた、編み込まれた」という意味です。 「ウーブン・シティ」の「ウーブン」の意味は「複数の要素を組み込んだ」でしょう。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「ウーブン」を英語に戻すと "woven" です。
2. 解説
2.1. 言葉の成り立ち
"woven" は「(布を)織る、(カゴなどを)編む、編む込む」を意味する動詞 "weave" の過去分詞です。
過去分詞の基本的な訳し方は「~された」。 よって、"weave" の過去分詞 "woven" の意味は「織られた、編み込まれた」です。
"woven" の発音は「オウブン」や「アウブン」ですが、「ウーブン・シティ」の「ウーブン」は "woven" で間違いありません。 ちゃんと確認いたしました。
2.2. 比喩的な意味
動詞 "weave" には、「織られた、編み込まれた」から転じた比喩的な意味もあります。 それは「複数の要素を組み合わせる(1つの物に織り込む)」です。 トヨタ自動車の「ウーブン・シティ」や「ウーブン・プラネット」や「ウーブン債」の「ウーブン」は、この意味の "weave" の過去分詞でしょう。
2.3.「縫うようにして走る」
動詞 "weave" には、「(大勢の人やクルマや木立などの間を)縫うようにして走る/移動する」という意味もあります。 例えば、クルマで混雑する道路や人混みの中を縫うようにして移動するのを指して "weave" と言うわけです。
この意味の "weave" は自動車の会社であるトヨタと相性が良さそう。 ですが過去分詞と相性が良くありません。 "woven city" をこの意味に訳すと「縫うようにして走られた都市」。 意味がわかりません。
したがって、トヨタの「ウーブン」の意味は、やはり「複数の要素を組み合わせた」の意味でしょう。