「アンダードッグ」の意味は?

質問.:「アンダードッグ」って、どういう意味ですか?

回答.: 「アンダードッグ」は "underdog" という英語をカタカナで表記した言葉で、意味は次の通りです:

  1. (選挙や競技や争いで)勝ち目のない者、負けるだろうと思われている者、不利な者
  2. (社会的に)弱い立場にある人や層(貧困層など)
  3. (政治的または社会的に)不当に扱われている人、迫害されてる人
  4. ブランコを押す人がブランコの下に入ってブランコを押す動作のこと。 高い位置にあるブランコでないとできない。

解説

「負け犬」と訳すのは不適当

"underdog" の意味を「負け犬」と記載している英和辞書がありますが、"underdog" を「負け犬」と訳すのは適当ではないと思います。

「負け犬」はケンカに負けた犬(または、そこから転じて「すでに負けた者」)のことですから、すでに勝負の結果が出ています。 これに対して "underdog" は「これから負けると思われる者」という意味です。

7つの英英辞書で "underdog" の意味を調べましたが、「すでに負けた者」という意味も載せている(*)辞書は1つだけでした。 「負け犬」と "underdog" は「すでに負けた」か「これから負ける」かにおいて意味合いが異なると言って良いでしょう。
(*)「試合や闘争で負けた人、または負けると見込まれる人」という書き方。
「噛ませ犬」はどうだろう?

"underdog" を「~犬」と訳したいなら「噛ませ犬」が良いと思います。 噛ませ犬とは、闘犬の世界で若い闘犬に自信を付けさせるために相手をさせられる犬のことです。 試合から引退した老犬などが使われます。

ボクシングの世界でも「噛ませ犬」という言葉が使われるようです。 「はじめの一歩」というボクシング・マンガにこの言葉が出てきます。 選手に自信を付けさせるために用意された、必ず勝てるはずの相手が「噛ませ犬」です。 「噛ませ犬」は八百長ではないので、噛ませ犬のほうが勝つこともあります。 だから、ボクシングの「噛ませ犬」とは「負けるだろうと思われている選手」ということです。

ブランコの「アンダードッグ」
この記事を書くにあたりネットで検索していて、次のような用例を見つけたので紹介しておきます:
I give you one underdog, and you got to swing by yourself.
1回はアンダードッグをしてやろう。 でも、(それからは)自分でブランコをこぐんだ。
エミネムというラッパーの曲の歌詞だそうです。 ブランコの漕ぎ初めに勢いを付けてやるけど、それからは自力でこいでゆけ、というわけです。 無論この歌詞は、ブランコそれ自体ではなく人生的な何かについて歌っているのでしょう。 良い歌詞です。

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