"The only place where success comes before work is in the dictionary." の意味

"The only place where success comes before work is in the dictionary." という格言について説明します。

和訳と意味

逐語訳

「成功」が「努力」の前に来る唯一の場所は、辞書の中に存在する。

自然な和訳

「努力」の前に「成功」が来るのは辞書の中だけだ。

格言の意味

成功には必ず努力が必要だ。

解説

英語の辞書ではアルファベット順に単語を記載しますから、"s" で始まる "succes(成功)" は "w" で始まる "work(努力)" よりも前のページに記載されています。

そういう意味で辞書では "success" という語よりも "work" という語 が先に来ているわけです。

その一方で、この格言の言わんとする「人生において成功するには必ず努力が必要だ」は「努力がまずあって、しかるのちに成功が生じる」と言い換えられます。

つまり、辞書では「成功(success)」が「努力(work)」よりも前に存在するけれど、現実の世界では常に「努力」が「成功」よりも先に存在しているわけです。

誰の言葉?

この格言は、ヘアドレッサーにして実業家であったヴィダル・サスーン(1928~2012年)の言葉だとされています。 ヴィダル・サスーンは英国生まれのイスラエル人です。

英語の説明

以下では、"The only place where success comes before work is in the dictionary." という格言を次のパーツに分解して説明します:

  1. The only place
  2. where
  3. success comes before work
  4. in the dictionary
  5. is
  6. 全体像

The only place

唯一の場所」という意味です。

  • "only"・・・「唯一の」
  • "place" ・・・「場所」

where

この "where" は関係副詞で、"in which" に置き換えることができます。

この "...where~" は「~するような...」と訳します。

...」に当たるのが "The only place" です。

」に当たるのが "success comes before work" です。

ですので、「"success comes before work" するような "The only place"」となります。

success comes before work

成功が努力の前に来る」という意味です。

この部分だけで独立した文と(Success comes before work.)しても存在し得ます。

"Success" が主語で、"comes" が動詞です。

"Success" の意味

"success" には「成し遂げること」という意味と「富や名声を手に入れること」という意味があります。

前者は「特定の何かを成し遂げる」という意味での「成功」で、後者は「人生における成功や社会的な成功」という意味での「成功」です。 この格言の "success" がどちらの意味かは、この文だけでは不明です。

"work" の意味

この格言において "work" は「仕事、労働、作業、労力」といった意味で使われていますが、このページでは「努力」と訳しています。

in the dictionary

辞書の中に(の)」という意味です。

「辞書の中」であれば副詞句、「辞書の中」であれば形容詞句です。

この格言では副詞句として使われているので「辞書の中」と訳します。

is

"is" はBe動詞です。

Be動詞の基本的な意味は「(~に)ある、存在する」と「~である」です。

この格言で "is" がどちらの意味で使われているのかは少々悩むところです。

"is" を「~である」の意味に捉えるほうがスムーズな意味になるからです。

しかし文法的に考えれば、この "is" は「(~に)ある、存在する」です。

Be動詞の補語(1)の位置に前置詞句(2)が来ないからです。

(1) 例えば "I am a student." の "student"。 5文型の「SVC」の「C」。

(2) この格言で言えば "in the dictionary"。 前置詞句とは、前置詞が他の語と共に用いられて形容詞や副詞として機能するもの。
「~である」のケース
この格言の亜種に次のようなものがあります:
"The only place where success comes before work is a dictionary."
成功が労力の前に来る唯一の場所は辞書だ。

"in the dictionary." の部分が "a dictionary." となっていて前置詞 "in" がありません。

亜種では、"is" が「~である」の意味で使われています。

亜種のほうが文章として自然な感じがしませんか?

だからこそ、こういう亜種が生まれたのだと思います。
ヴィダル・サスーンが実際に発言したのが "in the dictionary." のバージョンではなく "a dictionary." のバージョンである可能性もありますが、検索で調べると "in the dictionary." のバージョンのほうがヒット数が多いので、正統なのは "in the dictionary." のほうだと思います。

全体像

"The only place where success comes before work is in the dictionary." 全体を見ると、「主部+動詞+副詞句」という構造です。

  • 主部(主語) → "The only place where success comes before work"
  • 動詞 → "is"
  • 副詞句 → "in the dictionary"

学校英語で習う5文型で言えば第一文型(S+V)です。 上述の亜種は第二文型(S+V+C)になります。