「オッドアイ」の意味は? なかんずく「オッド」の意味を教えて!

質問:「オッドアイ」とは、どういう意味ですか? なかんずく「オッド」の意味を教えて下さい。

回答:「オッドアイ」とは「瞳の色が左右の目で異なること」です。 例えば、左目が青色で右目が金色なのが「オッドアイ」です。
「オッドアイ」は「ヘテロクロミア」や「虹彩異色症」と同じ意味です。

オッド」の意味など詳しくは以下をご覧ください。

1. 元の英語

1.1. カタカナ語「オッドアイ」の由来

「オッドアイ」の由来は英語の "odd-eyed" 。 "odd-eyed" は形容詞で、意味は「オッドアイの~」です。
"an odd-eyed cat" などの使い方です。 "~eyed" で「~な目をした、~な目つきの」という意味です。

名詞 "odd-eye(s)"

英語の辞書に載っているのは形容詞 "odd-eyed" だけですが、実際には "odd eye" という名詞も使われます。

ただし、"an odd eye" は「オッドアイの片目」を意味します。 「オッドアイの両目」を指すには "odd eyes" を用います。
"He has odd eyes." で「彼はオッドアイだ」。

1.2. "odd" の意味

"odd" は「奇妙な」という意味が有名ですが、"odd-eyed" の "odd" は次の意味です:

  • 対応するペアが存在しない
  • 本来のペアでないものが対(つい)になっている

この意味の "odd" の使用例を次に示します。

an odd shoe
片方が失われ片足ぶんだけ残っている靴
wear odd socks/gloves
本来のペアではない靴下や手袋どうしを組み合わせて着用する
# "wear" は動詞。意味は「着用する」

"odd-eyed" の "odd" は、こうした "odd" と同じ意味です。「同じ色をした2つの瞳」を本来のペアとし、両目の瞳の色が揃っていないケースを「本来のペアではない瞳の組み合わせ」と見なすわけです。

2. 補足

2.1. "odd" の他の意味

  • "odd" には「残余の、余り物の、奇数の」といった意味もあります。 "an odd number" で「奇数」。
  • "odd" の前身である中世英語 "od" は「2つに分けたときに残った」という意味でした。「奇数の」や「残余の」という意味に通じる意味です。

2.2. "heterochromia" の語源

"heterochromia" を分解すると "hetero-" と "chromia" です:

  • hetero- ・・・「異なる」を意味する接頭辞。
  • chromia ・・・「」を意味する古代ギリシャ語「χρῶμᾰ(khrôma)」に、病名などに用いられる接尾辞 "-ia" が付いた言葉。
"heterochromia" を字義通りに訳すと「異色症」です。
"heterochromia" に対応する日本語は先述の通り「虹彩異色症」です。 "heterochromia" の本来の意味「異色症」に「虹彩」と付け加えて分かりやすくしています。

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