意味
"Now I've found you,~" は「あなたを見つけたので、今はもう~」という意味です。解説
"Now"
"Now I've found you~" の "Now" と "I've" の間に "that" が省略されています。
省略されている "that" を補うと次のようになります:そして、この "Now" と "that" を合わせた "Now that..." は慣用句で、「今はもう...なので、もはや...なので」 という意味を持ちます。
"Now that..." の「...」の部分に入るのは「主語+動詞」という構造で、"Now I've found you" では "I've found you" がこの構造に該当します。
"I've found you"
"I've found you" は「あなたを見つけた(見つけている)」という意味です。 "I've" は "I have" の短縮形です。 この "have" は完了形(時制の一種)を表す助動詞です。
"found" は "find" の過去分詞形です。 "find" は「見つける」という意味の動詞です。 完了形を示す "have" の後ろということで過去分詞形になっています。
「~」
"Now (that) I've found you,~" の「~」の部分には、「主語+動詞」を備え1つの文としても成立しうる構造が入ります。
冒頭に挙げた例文で言えば、"there's no more emptiness inside." の部分が、「~」の部分に当たります。 そして、この部分は "There's no more emptiness inside." という具合に1つの文として独立させても文法的および意味的に支障が生じません。
まとめ
"Now I've found you,~" は、"Now (that)..., ~" という構造で、「もう...なので~だ」という意味になります。 「...」にも「...」にも、「主語+動詞」という構造が入ります。
"Now I've found you." の場合
"Now I've found you." とピリオドで文が終わっている(文が完成している)場合には、上記と意味が異なり「さあ、お前を見つけたぞ」とか「ようやくキミを見つけたよ」といった意味になります。
2つの文の違い
1つの文として完成している "Now I've found you." では、"Now" と "I've" の間には何も省略されておらず、"Now" を後ろに回して "I've found you now." としても同じような意味になります。
これに対して "Now I've found you,~" では、"Now" と "I've" の間に省略されている "that" が見えない鎖となって "Now" と "I've..." をつないでいるため、"I've found you now,~" と書き換えられません。"Now I've found you,~" という表現では、"Now" の後ろに "that" が省略されているという暗黙の了解があり、さらに、その "that" が "I've found you" を導いている(いわゆる「that 節」)ため、"Now" が "I've found you" の後ろに回れないのです。
"Now" を無理やり後ろに回した "I've found you now, there's no more emptiness inside." でも意味が伝わらなくはありませんが、"Now" を後ろに回すことで "Now that~" という慣用句の構造が崩壊して、"Now that~" が担当していた「~なので」に相当する意味が失われたために、"I've found you now" と "there's no more emptiness inside" の関係がはっきりしません。
次のような文であれば("now" が二回出てくるのが冗長ですが)文法的には問題がありません: