"may or may not" ってどういう意味?

"may or may not" の意味を説明します。

意味

"may or may not~" は「~かもしれないし、そうでないかもしれない」という意味です。

解説

"may or may not~" は、"may~" が使われた文と "may not~" が使われた文を合体させたときに生じる表現です。

例えば次の2つの文:

  1. You may be wrong.(あなたは間違っているかもしれない)
  2. You may not be wrong.(あなたは間違っていないかもしれない)

この2つの文を合体させると、"You may be wrong or you may not be wrong." となります。

しかし、この合体させた文は、いくつかの単語が重複して(2回使われて)いてムダが多い。

そこで、重複している "you" と "be" と "wrong" を1つずつ省略します。

そうして出来上がるのが "You may or may not be wrong." です。

"You may be wrong or you may not be wrong." と "You may or may not be wrong." は意味は全く同じで、「あなたは間違っているかもしれないし、間違っていないかもしれない」です。

"You may or may not be wrong." にも "may" は2つ残ったままですが、これを1つにすると意味が分からなくなるので、"may" だけは2つ残しておきます。

用例

He may or may not be successful.
彼は成功するかもしれないし、しないかもしれない。
# 分解すると、"He may be successful." と "He may not be successful." の2文になります。
I may or may not awaken.
私は目覚めるかもしれないし、目覚めないかもしれない。
# "awaken" には「目覚める」という自動詞の意味と、「目覚めさせる」という他動詞の意味があります。 この用例では自動詞の意味で使われています。
You got questions? I may or may not have answers.
質問があるのかい? ボクに答えられるかもしれないし、答えられないかもしれないよ。
# 分解すると、"I may have answers." と "I may not have answers."。
She may or may not have a plan.
彼女はプラン(計画)があるのかもしれないし、ないのかもしれない。
# 分解すると、"She may have a plan." と "She may not have a plan."
North Korea may (or may not) have fooled the world.
北朝鮮は世界を欺いたかもしれない(し、欺かなかったかもしれない)
# "or may not" がカッコ内に入っている例。 この用例の "have" は完了形の "have"。
Note that, depending on the state in which you live, you may or may not have to take all the steps outlined below to start a corporation.
お住まいの州によっては会社を始めるのに以下に述べる手順すべてが必要かもしれませんし必要でないかもしれませんので注意してください。

# "have" は "have to(~しなければならない)" の一部。

特に日本語のほうで、この用例の冗長な(長ったらしい)感じがよく表れています。 「...手順すべてが必要かもしれません」で十分です。 同様に英語も "may or may not have to..." は "may have to..." だけで十分です。

"may or may not" は実は冗長な表現です。 2つの文で重複する言葉を省略したという意味では簡潔ですが、そもそも2つの文のうちのどちらか一方で("may" のほうでも "may not" のほうでも)十分だからです。

「~かもしれない(may)」というのは必然的に「~でないかもしれない(may not)」ということを暗示します。 その逆もまたしかり。 したがって、"may" と "may not" はどちらか一方で十分です。

許可/禁止の "may"

"may" には「~してよい/してはいけない」という許可/禁止の意味もありますが、こちらの意味の "may" は "may or may not" に使われることはありません。

例えば次の2つの文を合体させても矛盾が生じるだけです:

  1. You may pass.(あなたは通ってよろしい)
  2. You may not pass.(あなたは通ってはダメだ)

"You may or may not pass." の "may" を許可/禁止の意味に捉えて「あなたは通ってよろしいが通ってはダメだ」では意味が分かりません。

「可能性」の "may" なら

"You may or may not pass." という英文はあり得ますが、その場合 "may" は可能性(かもしれない)の意味で使われます。 「あなたは通るかもしれないが、通らないかもしれない」なら意味が通じます。 「試験に通る/通らない」という感じですね。

ちなみに、「あなたは通れるかもしれないし、通れないかもしれない」は "You may or may not be albe to pass." となります。