"leaves" という単語には2種類あると聞きました...

質問.: "leaves" という単語には2種類あると聞いたのですが、それは本当でしょうか?。

回答.: 本当です。 "leaves"には「出て行く」などの動詞としての意味と、「複数の葉」という名詞としての意味があります。

解説

動詞の "leaves"

"leave" という動詞の語尾に三単現であることを示す "-s" が付いたのが "leaves" です。

三単現とは

三単現は「人称在」の略称です。

  • 三人称」とは、「あなた」でも「わたし」でもない第三者(人や物あるいは抽象的な概念)のことです。
  • 「三人称単数」とは、その三人称が単数の場合です。 例えば、"he" や "she" や "it" という単数の代名詞のほか、"Tom" や "Japan" あるいは "A book" などの単数の名詞が「三人称単数」です。
  • 「三人称単数現在」とは、「三人称単数」の時制が「現在」である場合のことです。

"leave" の意味

"leave" は意味が多い動詞なので、一度に全ての意味を把握するのは困難です。 大まかな意味は次のようなものです:

  1. 出て行く、出発する
  2. 残す
  3. 放置する

"leave" は意味によって用法(文型など)が様々に異なるので、詳しい意味は辞書で調べてもらうと良いのですが、少しだけ用例を挙げておきましょう。

He leaves the door open a few inches.
彼はドアを数インチ開けたままにしておく。

# この "leaves" は「放置する」の意味。 「ドア(the door) 開いた(open)」の状態で放置するということ。 この例文は、5文型で言えばSVOCの第5文型。 "the door" が目的語(O)で、"open" が補語(C)。

"a few inches" は副詞句として用いられているので前置詞は不要("for a few inches" などとする必要はない)。
She leaves for the U.S. this June.
彼女は次の6月に米国に向けて発(た)つ。

# この "leaves" は「出発する」の意味。 文型は第1文型(SV)。 "U.S." は目的語ではあるが、"for" という前置詞の目的語であって "leaves" の目的語ではないので、この例文は第3文型(SVO)にならない。

この "for" は「~へ向けて」という意味。 目的地を示す "for"。

"this June" は副詞句で、「この6月に」という意味。 "this June" だけで副詞句だから、"in this June" などと前置詞を加える必要はない。

名詞の "leaves"

名詞の "leaves" は、「葉っぱ」を意味する "leaf" に複数形を示す "-s" が付いたものです。

複数形の "-s" について

一般的なケース

多くの名詞は複数形になるとき語尾に "-s" が付きます。 例えば、

  • table → tables
  • book → books
  • tree → trees

といった具合。

"leaf" は特殊

でも、"leaf" は複数形になるときに "f" が "ve" に変化したうえで、複数形の "-s" が付きます。 "leafs" になる代わりに "leaves" になるわけです。 語末の発音が「ブズ」と濁るわけです。

"leaf" の仲間たち

同じような変化をする名詞として、例えば "elf" があります。 "elf" はファンタジー作品で大人気の「エルフ」の原語に当たる英語ですが、この "elf" も複数形は "elves(エルブズ)" です。

"leaf" と少し違いますが、"knife(ナイフ)" や "life(ライフ)" も複数形の "-s" が付くとき似たような変化を起こします(それぞれ "knives" と "lives"(*)になる)。
(*) "life" が変化してできた "lives" は「ライブズ」と読みます。 これに対して、"live(住む)" という動詞に三単現の "-s" がついた "lives" は「リブズ」と読む。

"leaves" が「複数の葉っぱ」の意味で使われている用例

  • fallen leaves: 落ちた葉 → 落ち葉
  • autumn leaves: 紅葉(秋季における落葉樹の葉)
  • dead leaves: 死んだ葉 → 枯れ葉

"leaves" の発音

「出て行く(三単現)」の "leaves" も「複数の葉っぱ」の "leaves" も発音は同じでで、「リーブズ」と発音します(地域によって「リブズ」など発音のバリエーションがあります)。

上級者向けの補足

話がややこしくなって申し訳ないのですが...

「葉っぱ」を意味する "leaf" には「(植物が)葉を出す」や「ページをめくる」という動詞としての意味もあり、この動詞の "leaf" に三単現の "-s" が付いたものも "leaves" です。
He leaves through the book and finds what he's looking for.
彼は本(のページ)をめくり、探しているものを見つける。

この "leaves" も「リーブズ」と発音します。

さらに捕捉
「葉を出す」の意味の動詞 "leaf" と同じ意味の "leave" という動詞も存在します("-s" が付く前から "-ve" になってる)。 三単現が付くと "leaves"。 発音は「リーブズ」。

「ページをめくる」の意味の由来

名詞の "a leaf" には「本を構成する紙のうちの1枚」という意味もあります。 その意味から動詞としての "leaf" に「ページをめくる」という意味が備わったのでしょう。

この意味の "leaf" は「ページ(page)」とイコールではありません。 本では一般的に紙の表と裏に文字が印刷されるので、多くの場合 "a leaf" は2ページ分に相当します。 1枚の紙の表か裏のみに文字が印刷される場合には、"a leaf" で1ページ分です。