"if not sooner" の意味

"if not sooner" という表現の意味を説明します。

意味

"if not sooner" は「遅くとも」という意味です。 ただ、必ずしもこの意味ではない(このページの最後に用例を記載)ので注意が必要です。

解説

"sooner" は "soon(すぐに)" の比較級(~よりもすぐに)です。

"if not sooner" を直訳すると「仮にそれより早いということはなくても(それよりも早いことはないにせよ)」という意味です。

"if" には「もし~なら」という意味のほかに「もし~だとしても(=even if)」という意味もありますが、"if not sooner" の "if" は「もし~だとしても」の意味で使われることが多いです。

"if not sooner" は "if (it is) not sooner (than that)" を省略した表現だと考えられます:

  • 省略されている "it is" は、時を示す "it" です(例. It is eight o'clock.)。
  • 省略されている "than that" の "that" は、すでに言及されている何らかの時点を指し示します。

用例

オーソドックスな "if not sooner" の用例

An economic expert anticipates auto sales to pick back up by the end of 2020, if not sooner.
とある経済専門家は、自動車の売り上げが遅くとも 2020年末までには元の水準に戻ると予想している。
# 上述の説明の「何らかの時点を指し示す "that"」に当たるのが "the end of 2020" です。
I was told I'd have the car by end of the month if not sooner.
遅くとも今月末にはその車が手元に来るだろうと私は伝えられた。
# "if not sooner" は1つ上の例文のように手前にカンマ(,)を置くのが普通ですが、この例文のようにカンマが来ないこともあります。
I should have been in Beirut yesterday, if not sooner.
私は遅くとも昨日のうちにベイルートに行っておくべきだった。
# 過去時制の文で "if not sooner" が使われている例です。 "yesterday, if not sooner" に関連する用例を、このページの下のほうに記載しています。

変則的な "if not sooner" の用例

Gators should hire Spurrier immediately, if not sooner.
Gators は遅くとも直ちに Spurrier を雇うべきだ。

# "immediately, if not sooner" は「今すぐでも遅すぎるぐらいだ」と冗談めかして言う表現です。 日本語にするときには「控えめに言っても直ちに」と訳すといいかも。

"immediately, if not sooner" が冗談めかした表現であることを理解できず、この表現を無礼だと感じる人もいるので、使用には注意が必要です。
Do it now, if not sooner.
遅くとも今それをやれよ。
# "immediately, if not sooner" の類似表現です。 "immediately(直ちに)" が "now(今)" に変わっただけです。
It goes without saying – but we will say it anyway – that if your business does not have a written sexual harassment policy, the time to establish one is yesterday, if not sooner. Please let us know if we can advise you on such matters.
ご自分の事業で、セクハラ・ポリシー(セクハラに関する企業の方針)を文書で定めていないなら。それを定めるときは遅くとも昨日昨日でも遅すぎるぐらい)です。 それは言うまでもないことですが、こうして言ってしまうわけですが、とにかくセクハラ・ポリシーに関するご相談は、わたくしどもにお任せあれ。

# 米国の法律事務所のサイトの宣伝文句です。

"yesterday, if not sooner" は "immediately/now, if not sooner" で時間的な猶予の無さをユーモラスに示したのをさらに極端にした表現だと言えるでしょう。

ここまで来ると、 "if not sooner" → "immediately, if not sooner" → "yesterday, if not sooner" という、このフレーズが生まれた経緯を知っていないと意味が理解できないでしょうね。

"if not sooner" が「遅くとも」の意味ではない用例

If not sooner terminated, this Agreement shall renew at the end of the Initial Term.
(本契約が)早期に解約されない場合、本契約は当初の契約期間の末に更新されるものとする。

# この例文の "If not sooner" は「遅くとも」という意味ではありません。 「早期に~ない」と訳しています。

この例文の "If" は、「もし~だとしても(=even if)」ではなく「もし~なら」の意味で使われています。

"If not sooner terminated" は "If this Agreement is not terminated sooner than the end of the Initial Term(もし本契約が当初の契約期間の末よりも早いうちに解約されないならば)" という感じの文を省略した表現です。 省略の過程で "sonner" が "terminated" の前に回っています。