"I will" には意味が4つある

"I will" という英語の意味について優しく丁寧に解説します。

"I will" の意味

"I will~" には次の4つの意味があります:

  1. 私は~だろう
  2. 私は~するつもりだ
  3. 私は望む
  4. 私は遺言で与える

解説

I

"I" は「」という意味の代名詞です。

will

"will" には助動詞としての意味(~だろう、~つもりだ)と動詞としての意味(~を望む~を遺言する)があります。

"I will" の意味のバリエーションは "will" の意味の違いに由来するので、以下ではこれらの "will" の意味について説明します。

助動詞の "will"

中学校の英語の授業に必ず出て来るのは助動詞の "will" のほうです。

助動詞の "will" は、未来に関する推測(だろう)や話者の意思(つもりだ)について述べるのに使われます。

助動詞 "will" の後ろには動詞(~する)が続きます。 「will+動詞」で「~するだろう」や「~するつもりだ」と訳されます。

"I will" の "will" が助動詞の場合には、"I'll" と短縮して(短縮形で)使われることがあります。

例文

以下に、「だろう」と「つもりだ」の例文を1つずつ挙げておきます。
I will not survive another winter.
私は、もうひと冬(次の冬)は生き延びれないだろう
# この "will" は未来に関する推測を意味しています。
I will buy that radio.
私は、そのラジオを買うつもりだ
# この "will" は話者の意思を表しています。 こちらの "will" も、これから起こる未来の出来事について述べているのは同じですが、話者である "I" の意向が文に表れています。

助動詞の "will" には他にもいくつか意味がありますが、話が細かくなるので割愛します。

動詞の "will"

"will" には「~を望む」や「~を遺言で与える」といった動詞としての意味もあります(「意思」や「遺言」という名詞としての意味もあります)。

"I will" の "will" が動詞の場合、"I will~" は「私は~を望む」あるいは「私は~を遺言で与える」という意味になります。

"I will" の "will" は助動詞の意味で使われることが多いですが、こちらの動詞の意味で使われるケースも確実に存在します。

動詞の "will" の活用

動詞の "will" の過去形は(過去分詞形も)"willed" で、三単現の "-s" が付くと "wills" になります。 "-ing" が付くと "willing"。

例文

以下に、「望む」と「遺言で譲る」の例文を挙げておきましょう。 最後の2つの例文には、助動詞の "will" と動詞の "will" が同時に使われているものを採用しておきました。
I can finish the race if I will it.
私はそのレースを完走できる。もし私がそれを望むならね。
# "will" が「望む」という動詞の意味で使われています。 日本語訳のほうを2つの文に分けているのは、分かりやすくするためです。
I will will my music collection to my nieces.
私は、私の音楽コレクションを姪(めい)たちに遺贈(遺言で譲る)つもりだ。
# "will will" の1つ目の "will" が助動詞(つもりだ)で、2つ目の "will" が動詞(遺言で与える)です。 "niece" は「姪」という意味。
I will will my team to win.
私は、私のチームが勝つように願うつもりだ。

# "will will" の1つ目の "will" が助動詞(つもりだ)で、2つ目の "will" が動詞(望む)です。

動詞の "will" の「望む」には「意志の力で実現させる(実現させるつもりで願う)」という意味もあります。 この例文の2つ目の(動詞のほうの)"will" をその意味に解釈するなら、「私は自分のチームを願いで(意志の力で)勝たせるつもりだ」となります。

"I will" の意味の見分け方

助動詞か動詞か?

"will" が助動詞か動詞かを見分けるのは簡単です。

  • "I will" の後に動詞が来ていれば、その "will" は助動詞。
  • "I will" の後に名詞(1)代名詞(2)が来ていれば、その "will" は動詞。
  • "I willed" と過去形になっていれば、その "will" は動詞。
  • ("I will" の話ではないが)"He wills" などと三単現の "-s" が付いている場合にも、その "will" は動詞。

(1) 名詞句や名詞節も含む。 名詞句とは複数の語が名詞(1つの語)として機能するもので、例えば "the sun(太陽)" や "his fortune(彼の財産)" など。 名詞節とは、「主語+動詞」という構造を含む「節」が名詞として機能しているもので、「that 節」などがこれに当たる。 「that 節」の用例は下記を参照。

(2) 代名詞とは、"I" "she" "we" "it" などのこと。 代名詞は動詞の "will" の後ろでは目的格に変化するので、"me" "her" "us" "it" といった形で使われる("it" は主格と目的格のつづりが同じ)。

"I will." で文が終わっている場合、その "will" は助動詞であることが多いでしょう。 "will" の後に動詞が省略されているわけです。

助動詞か動詞かを特定したら

"I will" には前述のように次の4つの意味があります:

  1. 私は~だろう
  2. 私は~するつもりだ
  3. 私は望む
  4. 私は遺言で与える

"I will" の "will" が助動詞(1または2)だと判断したのなら、その次にはその "will" が1の意味なのか2の意味なのかを判断する必要があります。 同様に動詞も3なのか4なのかを判断しなくてはなりません。

しかし残念ながら、こうした判断を簡単に行う方法はありません。 文の意味から判断するしかありません。

"I will" の用例

"I will" の用例をもう少し挙げておきます。
I will that I may be saved.
私は、私が救われることを望みます。
# 「that 節」の用例。 "that I may be saved(私が救われること)" が1つの名詞として、動詞の "will" の目的語になっています。 キリスト教の文書の一文です。
I know I will escape.
私は自分が逃れるだろうことを知っている。

# "I will escape" 全体が名詞節として "know" の目的語になっています。 "I will escape" の前に "that" が省略されています。

この "will" は未来(だろう)を意味する助動詞
I hope I will get good offers here!
ここで良い(仕事の)オファーを貰えることを願ってます!

# この "will" は助動詞。 "will get" で「得るだろう」。 「良いオファーを得るだろう(will get)ことを願って(hope)いる」。

この "will" も未来(だろう)を意味する助動詞
Yes, I will.
はい、そのつもりです。
# "Will you~?(あなたは~するつもり?)" と尋ねられて答えるときの表現です。 この "will" も助動詞
I can and I will.
オレ(私、ボク、あたし)にはできるし、その意思もある。

# "I can and I will" の後ろの文が省略された表現です。 例えば後ろに続くのが "win(勝つ)" であれば、"I can and I will win." で「私は勝てるし、勝つ意思もある」となります。

この "will" は助動詞です。 助動詞の "will" を「意思がある」と訳しているのは意訳です。 "I can and I will win." を原文に忠実に訳すなら、「私は勝てるし、勝つつもりだ」となります。

"I can and I will win." は "I can win" と "I will win." という2つの文を1つにまとめた文です。 "win" だけの場合には2つの文を1つにまとめる効果が実感できませんが、例えば次のような場合には言葉数が少なくて済む効果を実感できます:

"I can win in that situation and I will win in that situation."

  ↓

"I can and I will win in that situation"