1. 意味
"I need somebody to..." は「(私には)...してくれる誰かが必要だ」とか「(私には)誰か...してくれる人が必要だ」という意味です。
2. 解説
2.1. 単語の意味
"I"
"I" は一人称の代名詞で、「私」という意味です。
"need"
"need" は「必要とする」という意味の動詞です。
"somebody"
"somebody" は「誰か」という意味の代名詞です。 "somebody" には「重要な人」という名詞としての意味もありますが、"I need somebody to..." という表現においては代名詞のほうの意味で使われています。
"to..."
"to..." は実に様々な意味で使われますが、"I need somebody to..." という表現においては不定詞の形容詞的用法として使われており、その意味は「...するような」というものです。
不定詞の形容詞的用法について
- 「不定詞」とは、「to+動詞の原形」という組み合わせが名詞・形容詞・副詞のいずれかとして機能するというものです。 動詞の原形とは、時制や人称で変化していない基本的な形態の動詞のことです。 "I need somebody to..." の "to..." は不定詞なので、"to..." の "..." の部分には動詞の原形が入ります。
- 「不定詞の形容詞的用法」とは、不定詞が名詞・形容詞・副詞のうちの形容詞としての役目を担うということです。 "I need somebody to..." において、"to..." は "somebody" を修飾(どういうものであるかを説明)しますが、この "somebody" が代名詞であり、代名詞を修飾するのが形容詞の役割であるため、"I need somebody to..." の、"to..." は「形容詞的用法」です。
2.2. 単語を組み合わせた意味
"somebody to..."
上記の説明から、"somebody" と "to..." を組み合わせた "somebody to..." が、「...するような誰か」という意味になることがわかると思います。
"I need somebody to..." という表現では、"somebody to..." の前に来るのが "need(必要とする)" という受益的なニュアンスを持つ動詞である関係で、「...するような誰か」という言い方よりも「...してくれるような誰か」という言い方のほうが日本語として自然になります。
"I need somebody to..."
"I need somebody to..." の全体像を見ると、"I" が主語、"need" が動詞、"somebody to..." が目的語というSVO(第三文型)の構造です。
「"I(私)" が "somebody to...(...してくれる誰か)" を "need(必要とする)"」 というわけです。3. 用例
I need somebody to love.
私には誰か愛する人が必要だ。
# "love" の主語は "I"。
I need somebody to love me.
私には誰か私を愛してくれる人が必要だ。
# "love" の主語は "somebody"。
I need somebody to talk to.
話相手になってくれる人が必要だ
# "talk to..." に「...に語りかける」や「...と話をする」などの意味がある。