朝食用シリアル「グラノーラ」の意味は? 語源は? コーンフレークとの違いは?

質問. 朝食用シリアルの「グラノーラ」の意味と語源を教えて下さい。 コーンフレークとの違いも。

回答. グラノーラは「焼き上げた穀類・ナッツ類・ドライフルーツなどを混ぜ合わせた食べ物」という意味です。 詳しくは以下をご覧ください。

1. コーンフレークとの違い

用いられる穀類

コーンフレークの主原料がトウモロコシなのに対して、グラノーラには主にオート麦が用いられます。

穀類以外の材料

コーンフレークはトウモロコシのフレークだけですが、グラノーラは穀類の他にナッツ類・種子類・ドライフルーツも入っています。

2.「グラノーラ」の成り立ち

「グラノーラ(Granola)」はもともとは特定のメーカーの商品の名称でしたが、のちに「グラノーラ的な食べ物」全般を指す言葉になりました。

2.1. 特定メーカーの商品としての「グラノーラ」

特定メーカーの商品としての「グラノーラ」は、朝食シリアルで知られるメーカー「ケロッグ社」の創始者ウィル・キース・ケロッグのであるジョン・ハーベイ・ケロッグが19世紀に考案した穀物製品です。

兄ケロッグの考案した「グラノーラ」は、ナッツ類やドライフルーツを含まない穀類だけの食べ物(*)でした。
(*) 小麦・オート麦・トウモロコシを原料とする生地を焼き上げた食べもの。 当初は、兄ケロッグが勤務する療養所の食べ物として考案された。 咀嚼しやすく柔らかかった。

もともとは「グラニューラ」

兄ケロッグが考案した「グラノーラ」は当初「グラニューラ(Granula)」という名前でした。 しかし、「グラニューラ」という同名の製品を先に出していたメーカに(おそらく登録商標的な)訴訟をちらつかされたので、兄ケロッグは名称を「グラノーラ(Granola)」に変更しました。

2.2. 普通名詞としての「グラノーラ」

1960年代に入ってから、オート麦にナッツ類やドライフルーツを加えた食べ物が「グラノーラ」という呼称にてヒッピー(1960年代に脱社会的行動をとった若者たち)の間で流行し、1972年からそれが商品化され始めました。

ナッツ類やドライフルーツの入った「グラノーラ」を最初に商品化したのは米国の Pet Milk 社(現 Pet, Inc. 社)です。 それにケロッグ社も続きました。
ナッツ類やドライフルーツの入った「グラノーラ」は特定の企業のブランドではありません。 英語では "granola" と小文字で始めます(文頭を除く)。
兄ケロッグが19世紀に考案した「グラノーラ」が、その後どうなったかは不明です。 Pet Milk 社らが商品化した「グラノーラ」が兄ケロッグの「グラノーラ」の商標権的な何かを侵害していなかったのかも不明です。(これらを調べれば分かるかどうかも不明です)

3.「グラノーラ」の語源

前半部分

"granola" の前半部分("gran-" の辺り)は「穀物などの小さな粒」を意味する英語の名詞 "granule"(*)をモジったのだと思われます。
(*) あるいは、"granule" の形容詞形 "granular"。

後半部分

"granola" の "-ola" の部分は、製品名や企業名の語尾として、あるいはユーモラスな造語の語尾として用いられる接尾辞です。

"-ola" の語源はラテン語の指小辞 "-ulus" です。 指小辞は、「小ささ・若さ・重要でないこと・親しみ」を示すのに用いられます。

"-ola" に相当する日本語は、「激落ちくん」や「ガリガリくん」の「くん」、あるいは「のどぬ~る」などの「~る」とかでしょうか?

少し違うでしょうね。 "-ola" は例えばモトローラ社(Motorola)の社名に使われていますが、この "-ola" は「~くん」や「~る」のような安っぽさを意図してないように思います。

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