「ゲームチェンジャー」の意味を教えて!

質問:「ゲームチェンジャー」とは、どういう意味ですか?

回答:「既存の状況を根本的に変える新しい物事・人・出来事」という意味です。

詳しくは以下をご覧ください。

1. 英語に戻すと

「ゲームチェンジャー」を英語に戻すと次のいずれかです:

  • game changer
  • game-changer
  • gamechanger

2. 単語の意味

"game" と "changer" の意味は次の通り:
  • game ・・・「ゲーム、試合」などを意味する名詞
  • changer ・・・「変える者/物」を意味する名詞

3. 意味について詳しく

「ゲーム・チェンジャー」の詳しい意味は次の通り。

"game" 内に新しく出現した存在であって、新種であるうえ影響力が大きいので "game" の内容変えてしまうもの

この "game" は「既存の状況」を指します。「既存の状況」を "game" に喩(たと)えています。

「既存の状況」とは?

例えば次のようなもの:

  • 国家や企業などが競合する状況:「試合」の意味の "game" になぞらえられる。
  • 解決すべき課題が存在する状況:「対戦型ではないゲーム」の意味の "game" になぞらえられる。

「"game" の内容」とは?

"game" の内容」は次のようなものでしょう:

  • 国家や企業などが競合する状況の場合: オーソドックスな戦術・経営戦略・競合の枠組み
  • 解決すべき課題が存在する状況の場合: 課題への対処の仕方・課題に対処する際に課せられる条件

4. 用例

ビジネスのゲームチェンジャー①
Indeed, the company has been a leader and a game changer by developing and introducing many new battery technologies to the market over the last decades
実のところ、この会社は過去数十年間にわたり、バッテリーの新技術を開発し市場に導入することで業界のリーダーおよびゲーム・チェンジャーであり続けている。

「この会社」は市場の競合の在り方に変化が生じたるような革新的な新技術を導入してきたわけです。 「この会社」が新技術を導入するたびに、同業者は「やれやれ、またかよ。 またビジネスの方針を見直さなきゃならん」と溜息をついたことでしょう。

ビジネスのゲームチェジャー②
Low-code platforms could be a game-changer by virtue of their ability to make software development accessible to non-technical teams.
ロー・コードのプラットフォームはゲーム・チェンジャーとなり得る。 本来はプログラマーじゃない職種の人もソフトウェアを開発できるようになるから。

"low-code platform" はGUI(フラフィカル・ユーザー・インタフェース)でプログラミングできる環境のこと。 マウス操作などで素人が簡単にプログラミングできるのでしょう。

台所のゲームチェンジャー
I'm so glad I bought this Ninja food processor! It's really powerful and can handle anything I've thrown at it so far. [...] It comes with a bunch of different attachments too, so I can do everything from chopping to pureeing to shredding. This has been a total game changer in my kitchen and has made meal prep a breeze.
この忍者フードプロセッサーを買って良かった! こいつはとてもパワフルで、これまでのところこのマシンで切り刻めなかった物はない。 [...] 付属のアタッチメントのお陰で、粗刻みもピューレも細長く切るのも、これ1台でOK。 忍者フードプロセッサーは全くもって台所のゲームチェンジャー、食事の支度が楽チンになりました。
# この文の出どころは台所用品を紹介するサイト

忍者フードプロセッサーの到来により食事の用意における従来の定型的な作業がガラリと変わったわけです。 ゆえに忍者フードプロセッサーを「ゲームチェンジャー」と呼んでいます。

忍者フードプロセッサーは具体的にどのように「ゲームチェンジャー」なのでしょうか? 次で具体的に描写してみせましょう。 下記の情景では「野菜を刻む」という作業をゲームに見立てます。

野菜を刻むゲーム」の目的は「楽をすること」。 楽に野菜を刻めたら勝ちです。 野菜を刻む作業にストレスを感じると負け

ゲームのプレイヤーである彼(あるいは彼女)は、野菜を刻む技術を磨く日々。 これまでに彼は野菜刻みのスキルを次のように向上させて来ました:

  • もう4つ切りじゃなく3つ切りでいいな。 面倒だし。
  • ニンジンの皮は剥かないことにしよう。 ニンジンの栄養は皮に豊富だし!
  • まな板洗わない方がいいこともある。 水分がカビを助長するから。 肉や魚を切った後は洗わないと不潔だけど、野菜を切っただけならむしろ洗わないほうがマナ板が黒ずみにくく清潔だ!

こんな具合にちまちまと「野菜を刻むゲーム」のスキル・アップを積み重ねておりました。

そんなある日、忍者フードプロセッサーが彼の家に到着します。

「なんてこった!」 彼は大きな衝撃を受けます。 忍者フードプロセッサーの優れた機能は、それまでに彼が積み上げた「野菜刻み技術の向上」が無意味に思えるほどに「野菜を刻むゲーム」を大きく変えてしまいました。

「これはもうチートだろう... 楽すぎる」 手作業で刻んでいたときと同じゲーム(野菜刻み)だとは思えません。 忍者フードプロセッサーは「野菜刻み」というゲームの在り方を変えてしまったのです。

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