"emotional" と「エモーショナル」と「エモい」の意味の比較

「エモーショナル」の意味

"emotional" の意味

「エモーショナル」は "emotional" という英語をカタカナにした言葉です。

その "emotional" の意味をいくつかの辞書で調べ意味を整理したところ、次の7つに分けられることとなりました:

  1. 感情に関する~、感情面での~(例. 「感情面の問題」や「感情の決壊」など)
  2. 感情的になりやすい~
  3. 過度に感情的になる~(感情的になったときの程度がはなはだしい)
  4. 人々に感情を引き起こす~(例. 社会的問題や事件など)
  5. (作為的に)強い感情を引き起こすことを狙った~、(作為的ではなく)感動的な~ (例. 映画・小説・演説・嘆願など)
  6. 強い感情が表れた~(例. 別れなど)
  7. 理屈ではなく感情にもとづく~(例. 議論や決定など)
「エモーショナル」の意味

3つのオンライン国語辞典でカタカナ語「エモーショナル」の意味を調べた結果は次の通りです:

  • 小学館のデジタル大辞泉: 感情に動かされやすいさま。感情的 (用例. 「エモーショナルな言動」)
  • 三省堂の大辞林: 感情的なさま。情緒的なさま
  • 実用日本語表現辞典: 「感情的な」「情緒的な」「感動的な」などに対応する意味 (用例. 「エモーショナルな文章」「その人のエモーショナルな部分」「エモーショナルな気持ちになる」)

ネットで検索すると "emotional" の1.の意味に対応する「エモーショナルな問題」や「エモーショナルな事件」でも用例が見つかりました。

"emotional" と「エモーショナル」

「エモーショナル」というカタカナ語は大体において、 "emotional" という英語の意味に対応していると考えて良いでしょう。 次の表現はすべて日本語として受け入れられるはずです:

  • それはエモーショナルな問題だよ
  • なんてエモーショナルな人なんだ
  • エモーショナルな事件さ
  • エモーショナルな映画だったよね
  • エモーショナルな別れだったなあ
  • エモーショナルな議論はやめよう

「エモい」について

エモい」という若者言葉があります。 「エモーショナルな」が短縮されて生まれた言葉ですたぶん。

「エモーショナルな」から「エモい」が生まれたのは、「エモーショナルな」だと文字数が多くコミュニケーションにおいて非効率的だからでしょう。 「エモな」とならず「エモい」になったのは語感の問題でしょうか。

「エモい」は「エモーショナルな」と違って、英語の "emotional" の意味すべてに対応してはいません。 エモい話」や「エモい映画」という使われ方はしますが、「エモい人」「エモい議論」「エモい問題」という使われ方は(少なくとも今のところは)しません。 そのはずです。

「エモい」は「エモーショナルな」の意味のうち「感動的な、強い感情を引き起こす」に当たる部分だけを受け継ぐ言葉だというわけです。 これは、若者が「エモーショナル」という言葉を主に「感動的な」の意味で使っていたことの表れでしょう。