ダンベルとバーベルって、どっちがどっち? 覚え方は?

質問:「ダンベル」と「バーベル」って、どっちがどっちでしたっけ? どっちがどっちかの覚え方も教えて下さい。

回答: ダンベルが片手で持つほうで、バーベルが両手で持つほうです。

覚え方は「ダンベル片手、バーベル両手」でも良いのですが、それではさすがにヒドイというか芸がないというか... 皆さんが眉をひそめる姿が目に浮かぶようです。

ですので、それぞれの語源を見てみましょうね。 それで勘弁して下さい。

1. 「ダンベル」の語源

1.1. 英語に戻そう!

「ダンベル」を英語に戻すと "dumbbell" です。

1.2. 言葉の成り立ち

"dumbbell" は "dumb" と "bell" から成る造語です:

  • dumb ・・・ 言葉を喋れない、言葉を発さない、静かな
  • bell ・・・ ベル、鐘

"dumb" は現在では主に「バカ」という意味で使われ、「言葉を喋れない」の意味では最早(もはや)ほとんど使われません。

1.3.「ダンベル」の由来

"dumbbell" は、教会などの大きな鐘の内部の(ぜつ)(*) をトレーニング用具として利用し始めたのが起源です。

鐘(かね)を鳴らすときと同じ運動を、(鐘が鳴ってうるさくならないように)鐘を伴わない舌(ぜつ)の部分だけで行ったのが "dumbbell" の起源とされます。
(*) 鐘の内部に設置される分銅。 これが鐘にぶつけられて音が出る。 「舌(ぜつ)」に対応する英語は "clapper"。

鐘を鳴らす動作をするのに「音が出ない」から「音が出ない鐘(dumbbell)」というわけです。

2.「バーベル」の語源

2.1. 英語に戻すと

「バーベル」を英語に戻すと "barbell" です。

2.2. 言葉の成り立ち

"barbell" は "bar" と "bell" から成る造語です:

  • bar ・・・ 棒、バー
  • bell ・・・ "dumbell" の "bell"
bar + dambell」で "barbell" が生まれたわけです。 つまり、"barbell" は "dambell" の子供です。
それぞれの言葉が生まれた時期は、"dumbbell" が18世紀で、"barbell" が19世紀です。

3. 上記の知見を踏まえた覚え方

次のように覚えると良いでしょう。

両手で持てる長いバー(棒)があるほうが「バーベル」。 「ダンベル」はバーが無いので片手用。

トップページに戻る