「ココア」と「カカオ」の違いは? なぜ音の響きが似ているの?

質問1:「ココア」と「カカオ」はどう違いますか?

回答1:「カカオ」とはカカオ豆のことです。 「カカオ豆(cacao)」は「テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao)」という学名の植物から採れる豆です。

ココア(cocoa)」は、カカオ豆から作られる加工品(パウダーなど)を意味します。 この加工品を溶かした飲み物も「ココア」と呼ばれます。
ただ、植物の「カカオ」も食品として見るときには「ココア」と呼ぶことが多いようです。 例えば、「カカオ豆(cacao bean)」の意味で「ココア豆(cocoa bean)」と言ったり、「カカオの木(cacao tree)」の意味で「ココアの木(cocoa tree)」 と言ったりします。

質問2:「ココア」と「カカオ」は音の響きが似ていますが、この2つの言葉は語源が関係していますか?

回答2: 関係しています。「カカオ(cacao)」という言葉が変化して「ココア(cococa)」が生まれました。

16世紀にスペイン語から英語に "cacao" という言葉が輸入され、その "cacao" から18世紀初頭に "cocoa" が生まれました。
英語に輸入された後に、"cacao" から "cocoa" が生まれわけです。 スペイン語では現代でも、「カカオ」と「ココア」両方の意味で "cacao" が使われます。

「ココア」 が生まれた経緯

「カカオ」から「ココア」という語が生まれた経緯に関して、次の説があります:

  • 「カカオ(cacao)」と「ココ(coco)」の混同から「ココア(cocoa)」が生まれた。 ("coco" はココヤシの実。 いわゆるココナッツ
  • 「カカオ」が「コカオ(cocao)」や「カコア(cacoa)」に変化した末に「ココア」になった。

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