「ビーイング」の意味は? 言葉の由来は?

質問:「ビーイング」 とは、どういう意味ですか?

回答:「存在、存在するもの(物/者)」という意味です。

1. 元の英語

「ビーング」を英語に戻すと "being" で、この "being" の意味が「存在、存在するもの(物/者)」です。

「存在するもの」は無生物生物の両方を含みます。 とうぜん人間も含むので、"being" は「」の意味でも使われます。

2. 言葉の成り立ち

2.1. 由来は "be"

"being" はBe動詞 "be" の動名詞形 (*) が名詞として定着した言葉です。
(*)~すること」と訳される。 例えば "standing" なら「立つこと」。

2.2. "be" のどの意味?

"be" の基本的な意味は次の2つです:

  • ~である
  • (~に)存在する、在る、居る
「ビーング」の原語である名詞 "being" の元となったのは「存在する(在る、居る)」のほうの意味です。

「存在する」の意味の "be" を動名詞 "being" にすると「存在すること」です。

動名詞 "being" の「存在すること」という意味から、名詞としての "being" の「存在(する物)、生物、人」という意味が生まれました。

3. 関連語

3.1. ウェル・ビーイング

「ウェル・ビーイング」を英語に戻すと "well-being"。 "well-being" の意味は拙著『「ウェル・ビーイング」の意味は? 言葉の由来は?』をご覧ください。

Online Etymology Dictionary」によると、"well-being" の "being" は現在分詞ではなく動名詞です。 そういう意味ではカタカナ語「ビーング」の仲間です。

3.2. ヒューマン・ビーイング

「ヒューマン・ビーイング」は英語に戻すと "human being" で、意味は「人」です。
先述のように "being" だけでも「人」の意味になり得ます。 「人」の意味であると明確にするため "human being" という言い方をするのでしょう。
"human" が「人の、ホモサピエンスの」を意味する形容詞で、それを「存在(生物)」を意味する名詞 "being" と組み合わせたわけです。
"human" だけでも「人」を意味する名詞("human being" と同じ意味)として使われますが、語源的に見て "human" は本来は形容詞です(ラテン語の形容詞 "hūmānus" が語源なので)。

「ヒューマン・ビーイング」は人類? それとも個人?

"human being" は「個人(person)」と同じ意味で、「人類(human race)」とは違う意味です。

英英辞典では "human being" を例えば次のように定義しています:
a member of any of the races of Homo sapiens; person; man, woman, or child
ホモ・サピエンスとして複数の種族が存在するが、そうした種族いずれかの一員個人。 男性、女性、または子供
any individual of the genus Homo, esp. a member of the species Homo sapiens
ホモ属(genus Homo)に属する個体。 特に、ホモ・サピエンスという種の一員
a person
人、個人

"human being" は「種全体」ではなく「個体」を意味するわけです。

"human being" の複数形は "human beings"。

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