"is" や "am" や "was" などの be動詞にも普通の動詞と同じような意味はあるのでしょうか?
あります。 Be動詞にも確固たる意味があります。
Be動詞の意味をわかりやすく整理してみました。
1. Be動詞の種類
"be" "is" "am" "are" "was" "were" "been" "being" がBe動詞です。 "be" が原型(それゆえに「Be動詞」と呼ばれる。 「原形」とは当初の基本的な形のこと)で、ここから他の形へと変化します。 "been" は過去分詞形。
2. 基本的な2つの意味
Be動詞の基本的な意味は次の2つです:
- (~に)いる、ある、
- ~である
(~に)いる
1つ目の「(~に)いる、ある」は存在を意味します。 例えば、なんの文脈もなしに(会話の返事などではなくて) "I am." と誰かがポツリと言った場合、それは「私は存在する」という意味です。 学校の英語の授業で習う5文型で言えば、第1文型(SV)です。この意味のBe動詞は「存在する」を意味する動詞 "exist" に置き換えられます。
「(~に)いる」の意味のBe動詞は、場所を意味す副詞(句)と共によく用いられます。~である
主語+Be動詞だけでイコールの意味になるケース
上に挙げた "I am." のような文のBe動詞は、単独では「存在」の意味にしかなりません。 しかし、前後の文脈しだいで「~である」という「イコール」の意味でもあり得ます。
例えば、"Are you~?(キミは~かい?)" と尋ねられて「そうだよ」と答える場合がそうです。 こんなときに "Yes, I am~." と答えず "I am." で済ませるケースがあります。 "I am~." の「~」に当たる部分を省略するわけです。
これは "I am" に限った話ではありません。 "We were." や "They are." などあらゆるBe動詞について同じことが言えます。
3. その他の意味
上記の基本的な意味以外にも、Be動詞は次の意味で使われます:
- (原形 "be" で)~になる
- (物事が)起こる
- (完了形で)行ったことがある、来て帰った
- 特定の様態で存在する、振る舞う
「~になる」の例文
「起こる」の例文
「行ったことがある、来て帰った」の例文
「特定の様態で存在する、振る舞う」の例文
"We be ourselves."
「自分らしくするのさ」
#「~である」の意味で使われているようにも見えるが、「~である」という「状態」の意味なら進行形である必要はない。「彼が私に好意的に振る舞う」という「行為」が進行中ということで進行形。
"be being nice to" は慣用的な表現で、意味は「好きでない相手であっても、相手を不快な気分にさせないよう好意的に振る舞う」。 「特定の様態で振る舞う」を意味するBe動詞は "is" や "am" や "are" には変化しないが、"being" には変化する。4. Be動詞のその他の用途
Be動詞は助動詞として進行形や受動態に使われるほか、「be to 動詞」という不定詞の形で将来の行動や状態(予定や義務など)を意味するのにも使われます。受動態の例文
進行形の例文
「"be to" +動詞」の例文
# 予定を意味する「be to 動詞」の例文。 "She is mine." なら「彼女はボクのものだ(オレの女だ)」という意味。 この "is" の前に新たに "is to" が加えられ、"to" の後ろになったので原形の "be" に戻ったのが、"She is to be mine."。
ややこしいですが、「be to 動詞」の "be" に当たるのは、"She is to be mine." の "be" ではなく "is" です。 「be to 動詞」の "be" が "She" という主語にあわせて "is" に変わりました。
"She is to be mine." の "be" は「be to 動詞」の「動詞」にあたります。 "She is(be)to(to)be(動詞)mine."# 義務を意味する「be to 動詞」の例文。 "are to stand" と "are to be quiet" の2つが義務を意味する「be to 動詞」。 「be to 動詞」の "be" が "you" にあわせて "are" に変わった。 「起立する」とは、ここでは国歌に敬意を示して真っ直ぐに立つこと。
この例文の出典は、フロリダ州で行われたアメフトの試合で選手の学生が国歌演奏時に起立しなかったのを校長がたしなめたというニュース。 日本の卒業式で国歌斉唱時に教師が(国歌「君が代」を嫌って)立ち上がらないのが問題になるが、米国でも同じような問題がある。