「アボカド」の意味は? 語源は?

アボカド」という名称の意味と由来を説明します。

「アボカド」とは?

アボカド(学名: Persea americana)は果物です。 アボカドの果皮は黄色っぽい緑~黒色で、果実の中に大きな種が1つ入っています。

アボカドはメキシコ原産(*)ですが、現在では熱帯~地中海の世界各地で栽培されています。
(*) ヨーロッパ人が到来する前に、アボカドの栽培は原住民の手によりメキシコ南部から南下してペルーにまで広まっていた。

「アボカド」の意味

「アボカド」は "avocado" という英語をカタカナにした言葉で、その "avocado" は「アボカドの果実」または「アボカドの木」という意味です。 「アボカド色(オリーブ色のような色)」という意味もあります。

語源

メキシコの原住民は1万年前からアボカドを食べていましたが、彼らの使うナワトル語で、アボカドは "āhuacatl" と呼ばれていました。 面白いことに、"āhuacatl" という語には「睾丸(金玉)」という意味もあります。 アボカドの果実と金玉の形状が似ているからだと考えられています。

ナワトル語からスペイン語へ

ヨーロッパ人(スペイン人)がアボカドの存在を知ったのは16世紀前半のことで、スペイン人はアボカドに "aguacate" という名前を付けました。 "aguacate" というスペイン語は、現地人の呼称 "āhuacatl" に由来します。

スペイン語から英語へ

17世紀末にスペイン語の "aguacate" が "avocado" として英語に輸入されました。 "aguacate" から "avocado" への変化には、スペイン語で「弁護士」を意味した "avocado"(*)が影響したと考えられています。
(*) "avocado" を「弁護士」の意味で用いるのは古いスペイン語です。 現代のスペイン語では「弁護士」のことを "abogado" と言います。
"avocado" という言葉が果実のアボカドの意味で(文書として記録に残る形で)初めて使われたのは 1696年に書かれた書物(*)です。 著者は Hans Sloane という英国の博物学者(医師でもあった)です。 この書物はラテン語で書かれていたので、Sloane は英語として "avocado" という言葉を使ったのではないでしょう(ラテン語として "avocado" を使った)。
(*) ジャマイカ(メキシコの西にあるカリブ海に浮かぶ島)の植物誌。