「デイアフタートゥモロー」の意味は? 「翌々日」じゃないの?

質問:「デイアフタートゥモロー」とは、どういう意味ですか?

回答:「明後日(あさって)」という意味です。 詳しくは下記をご覧ください。

1. 英語に戻すと

「デイアフタートゥモロー」を英語に戻すと "day after tomorrow" です。
"day after tomorrow" は常に "the" を伴うので、実際には "the day after tomorrow" です。

2.「デイアフタートゥモロー」が「明後日」の意味になる理由

"the day after tomorrow" に使われる語の意味は次の通り:

  • the day ・・・(その)
  • after ・・・ ~の後の
  • tomorrow ・・・ 明日

"the day after tomorrow" の直訳は「明日の後の日」です。

日の」なので「明後日(あさって)」です。

3.「デイアフタートゥモロー」は「翌々日」ではない

「明後日(あさって)」に意味が似る語に「翌々日」がありますが、"the day after tomorrow" を「翌々日」と訳すのは間違いです。

「明後日」と「翌々日」の違いを次で述べます。

3.1.「明後日」と「翌々日」の違い

「明日の後の日(the day after tomorrow)」に含まれる「明日(tomorrow)」は「今日」を視点とする言葉です。
「明日」は「発話の時点の翌日」を意味する言葉。
その一方で、「翌々日」に含まれる「翌日」は「(今日ではない)特定の日(*)」を視点とします。
「翌日」は「発話の時点ではない(未来の)ある日の翌日」を意味する言葉。

「特定の日」とは例えば「8月23日」。「8月23日の翌日に」という言い方はしますが、「8月23日の明日に」という言い方はしません。

3.1.1. 翌日 vs 明日

「翌日」は「いつの次の日?」という情報を含まないので、その「いつの?」を示すため「~の翌日に」という言い方をします(*)
(*) 「~の」の部分に「いつの?」を示す言葉が入ります。
しかし、「明日」は「いつの次の日?」に関して「今日」という情報を既に含んでいます(1)。 よって、「~のの明日に」なんて言い方はしません(2)

(1) 「いつの次の日?」が「今日」で固定されているとも言える。

(2) 「8月23日の明日に」なんて言い方はしないわけです。

3.1.2. 翌々日 vs 明後日

この「翌日」と「明日」の違いは、そのまま「翌々日」と「明後日」に引き継がれます。

ゆえに次の通り:

  • 「8月23日の翌々日に」 → 正しい日本語
  • 「8月23日の明後日に」 → 間違った日本語

3.2. まとめ

  1. 「翌々日」と「明後日」は使い方が違う。
  2. "the day after tomorrow" は「明後日」と使い方が同じ。
  3. なので、"the day after tomorrow" を「翌々日」と訳すのは間違い。

3.3. じゃあ「翌々日」に対応する英語は?

「~の翌々日」に対応する英語は "two days after~(~の2日後)" です。

例えば「月曜日の翌々日」なら "Two days after Monday"。

関連表現

  • "two days after tomorrow" とい言い方もします。 直訳は「明日の2日後」で、対応する日本語は「明々後日(しあさって)」です。
  • ~の翌日」は "the day after~"。 "the day after Monday" なら「月曜日の翌日」すなわち「火曜日」。 "the day after they met" なら「彼らが会った翌日」

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