質問:「エニウェイ」とは、どういう意味ですか?
回答: カタカナ語「エニウェイ」は「とにかく」という意味で使われることが多いでしょう。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「エニウェイ」を英語に戻すと "anyway"。 この "anyway" に「とにかく」などの意味があります。
2. さまざまな "anyway"
"anyway" の様々な使い方を紹介します。すっ飛ばす "anyway"
I don't know if it was lost or stolen; anyway, it's gone.
失(な)くしたのか盗まれたのか分からないけど、とにかく(いずれにせよ)見当たらないんだ。
# 思考の過程(詳細)をすっ飛ばして、結論(重要な点)を述べるための "anyway"。
理屈や道理を無視①
She knew it was wrong but she did it anyway.
彼女はイケナイことと知りつつも、とにかくそれをやった。
# 一部の理屈や道理を無視して「とにかく」。
理屈や道理を無視②
Catherine wasn’t sure the book was the right one, but she bought it anyway.
カザリンはその本が目当ての本だと確信できなかったが、とにかくその本を買った。
# 一部の理屈や道理を無視して「とにかく」。
話を元に戻す
"I've got a terrible cold."
"Have you? That's a shame. Anyway, so you won't be coming this weekend?"
"Have you? That's a shame. Anyway, so you won't be coming this weekend?"
「ひどい風邪をひいたんだ」
「そうなの? お気の毒さま。 じゃあ、とにかく(いずれにせよ、何はともあれ)今週末は来ないんだね?」
「そうなの? お気の毒さま。 じゃあ、とにかく(いずれにせよ、何はともあれ)今週末は来ないんだね?」
# 脇道に逸(そ)れていた話題を元の本筋に戻すための "anyway"。
この会話の前に次のようなやり取りがあったと推察されます:
「今週末どう?」
「うーん、行けそうにないかな」
「どうして?」
会話を打ち切る
「Anyway, I'd better go and make dinner. I'll call you again tomorrow.」
「さて(何はともあれ)、そろそろ夕食のしたくをしないと。 また明日電話するよ」
# 会話を打ち切るための "anyway"。
"anyway" には上記以外にも、いくつかの細かい意味合いがあります。 ですが量が多くなるので割愛します。
3. "anyway" の意味の成り立ち
"anyway" は "any" と "way" から成ります:
- "any" にはいくつかの意味がありますが、"anyway" の成分としての "any" は「(種類/分類/方法などを)問わない、一切の~、どんな~でも」という感じの意味です。
- "way" は「道」という意味が有名ですが、その他に「方法、やり方」という意味もあり、"anyway" の成分としての "any" はこちらの意味です。
(*) 19世紀ごろまで、"anyway" は「どのようなやり方でも」という意味でも使われましたが、今ではこの意味ではあまり使われません。
「どのようなやり方でも」を意味する現代の英語は "any way" です(2語に分かれる)。
もっとも "anyway" と "any way" の区別は曖昧です。「"anyway" に "any way" の意味もある」とする辞書も少なくありません。現代の意味へと至るステップ
上述の「原始的な意味」が現代の「とにかく」の意味へと至ったステップは次のようなもの(1から4に向かって時代が進む)だと思います:
- どんな方法でも、手段を選ばず
- いずれの方法/手段/考え方にせよ
- いずれにせよ
- とにかく