1. 意味
"just another" は多くの場合、「ありきたりの、平凡な、どこにでもいる(ある)、~の1つに過ぎない」といった意味で使われます。2. 解説
2.1. "just" の意味
"just" には様々な意味がありますが、"just another" の "just" は「単に~」とか「~に過ぎない」という意味です。 この意味の "just" は副詞です。
2.2. "another" の意味
"another" は「別の~」とか「もう1つの~」という意味です。
"another" は「1つ」を意味する冠詞 "an" が「別の」を意味する形容詞 "other" とくっついて出来た言葉です。
したがって "another" は、常に単数形の名詞と共に用いられますし、定冠詞の "the" と同時に用いられることはありません(*)。
2.3. "just another" 全体の意味
上記の "just" と "another" の意味の組み合わせで「単にもう1つの~」という感じになります。
この「単にもう1つの~」から思考を一歩先に進めると、「ユニーク(独特)ではない」という意味に辿り着きます。 別のものが少なくとももう1つはあるわけですから。
そこからさらに、『「ユニークでない」ということは「個性がない、没個性である」ということである』と考えると、"just another" の意味が「平凡な~、ありきたりの~、どこにでもある~」であることが納得できます。
3. "just another" の用例
4. 類似表現
"just another~" の類似表現としては、"just an ordinary~" や "just a commonplace~" などが考えられます。
"ordinary" は「普通の~、平凡な」という意味で、"commonplace" は「ありふれた~、平凡な~」という意味です。 この2つの語は同じような意味です。
こうした意味を持つ "ordinary" や "commonplace" と「~に過ぎない」を意味する "just" とが組み合わさって、「普通の~に過ぎない」や「ありふれた~に過ぎない」といった意味になります。5. "just another" の、その他の意味
"just another" は「ありきたりの、平凡な...」以外の意味であることもあります。
「あともう1つだけ」
まず思い浮かぶのが、"just another" が次のように「あと1~だけ」という意味で使われているケースです。この3つの例文の "just another~" はいずれも "just one more~" に置き換えられます。 "just one more~" は、「もう一度だけ~、あと1回だけ~、もう1つだけ~」という意味です。
"Give me another kiss/day/hour." と " Give me just another kiss/day/hour." との違いは、前者が「もう1回/1日/1時間(最後とは限らない)」という意味で、後者が「もう1回/1日/1時間だけ(これで最後)」という意味だという点です。