「アイ・フィール・プリティ」の意味と簡単な解説

1. 英語に戻すと

「アイ・フィール・プリティ」を英語に戻すと "I feel pretty." です。

2. "I feel pretty." の意味

"I feel pretty." は自分が可愛いと感じる」とか「自分が可愛いような気がするという意味です。

3. 解説

3.1. "I"

"I" は「」という意味の代名詞です。 この文の主語です。

3.2. "feel"

"feel" には色々な意味がありますが、"I feel pretty." では「(~な)感じがする、(~だと)感じている」とか「(~だと)思う」といった意味です。

3.3. "pretty"

"pretty" にも色々な意味がありますが、"I feel pretty." においては「可愛い」という意味です。

3.4. 文全体

"I feel pretty." は第2文型です。

第2文型は「S(主語)+V(動詞)+C(補語)」から成る構造です。 "I feel pretty." の "I" がS、"feel" がV、そして "pretty" がCです。

第2文型で最もわかりやすいのは "I am pretty.(私は可愛い)" でしょう。 この "I am pretty." では、「I = pretty」という関係が成立しています。

"I feel pretty." でも "I am pretty." と同じように「I = pretty」という関係が成立しますが、そのイコール関係が感覚的なものに限られます。 "I am pretty." が全面的な(客観と主観を含む)イコール関係だとすれば、"I am pretty." は感覚的(主観的)なイコール関係です。
主観的」とは「自分の視点では、自分の感覚では」という意味です。 「主観的」の反対の意味の言葉が「客観的」で、この「客観的」とは「他人から見ても、傍から見ても、自分の感覚に限らず」というような意味です。

4. "I am pretty." と "I feel pretty." の比較

"I am pretty." と "I feel pretty." は次のように異なります:

"I am pretty."

"I am pretty." という文を発する本人が、"I" と "pretty" が全面的なイコール関係にあると考えている。

"I am pretty." と言ったり書いたりする場合には、自分が可愛いという考えを裏付ける客観的な根拠(例. 皆が可愛いって言ってくれる、男子にモテモテである、プロポーズされまくりである)が存在するのが一般的。

ただ、思い込みが激しい人であれば、そんな根拠なしに "I am pretty." と言い切るかもしれない。

"I feel pretty."

"I feel pretty." という文を発する本人が、"I" と "pretty" のイコール関係が主観的なものに過ぎないかもしれないと考えている。

「客観的にはどうかわからない(可愛いかもしれない)けれど、少なくとも主観的には『私=可愛い』だわ」という感じ。
ただ、"feel" という主観性を含意する言葉を使う人のほうが自分を客観視できていることが多いとも言える。

5. 映画「アイ・フィール・プリティ」

「アイ・フィール・プリティ(I feel pretty)」という米国映画がありますが、上記の説明によるなら、このタイトルは「アイ・アム・プリティ(I am pretty)」となるべきです。

それは、この映画が主人公の女性が「自分は可愛い」と思い込むお話だからです。 「自分が可愛い」と思い込む人が自分の可愛さに言及する文は "I am pretty." と "I feel pretty." のどちらでしょう? 明らかに前者です。

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