「シャビー」の意味は？和製英語の恐れは？

質問：「シャビー」とは、どういう意味ですか？元の英語と同じ意味ですか？和製英語ではありませんか？

回答：「シャビー」の意味は「古めかしい、みすぼらしい、古ぼけて汚い」などです。

詳しくは以下をご覧ください。

1. 英語に戻すと

「シャビー」を英語に戻すと "shabby" です。

国語辞典に記載される「シャビー」の意味は、上述の通り「古めかしい、みすぼらしい、古ぼけて汚い」です。

カタカナ語の「シャビー」はファッションやインテリアの分野で、「良い意味で古めかしい」見た目を指すポジティブな言葉として普及していますが、そればかりではありません。

自民党の礒崎陽輔氏（内閣総理大臣補佐官）は Twitter の発言で、次のようにネガティブな意味で「シャビー」という言葉を使っています。

全国民に給付金を交付しろとは、一体どんな思想の人たちが言っているのでしょうか。金持ちに無駄銭を配る必要はありません。しっかりと困っている人に重点化すべきです。ただし、非課税世帯での線引きは、若干シャビー(貧相)な気がします。再検討が必要でしょう。

上記のカッコ内の「貧相」という言葉は礒崎氏による補足です。

英語の "shabby" は形容詞で、主要な意味は「（建物や衣服などが経年劣化により）ぼろぼろになった、みすぼらしい、汚らしい身なりの」です。

英語の "shabby" には「（卑しいほどに）ケチな、気前が悪い、みみっちい、不当な、不公平な、低品質な」などの意味もあります。

英語の "shabby" もファッションやインテリアの分野では「（意図的に）古めかしい」というポジティブな意味で使われます。

カタカナ語の「シャビー」は英語の "shabby" とだいたい同じ意味です。

したがって「シャビー」を使っても、「それは和製英語だぞ」と馬鹿にされる心配はございません。安心して心ゆくまでお使い頂けます。

ただ、カタカナ語「シャビー」が（今のところは）ファッション分野で（ポジティブな意味で）使われることが多いのに対し、英語の "shabby" はファッション分野に限らず幅広く（ネガティブな意味で）用いられます。