質問: 英語の「レッツ」とは、どういう意味ですか?
回答:「~しましょう」という意味です。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 英語に戻すと
「レッツ」を英語に戻すと "let's" です。
2. 言葉の成り立ち
"let's" は "let us" の短縮形です。 "let" と "us" の意味は次の通り:
- let ・・・「(容認するの意味で)~させる、~するに任せる」を意味する動詞
- us ・・・「私たちを/に/と etc.」を意味する代名詞。 "we" の目的格。
"Let us~." の直訳は「私達に~させよう」です。 そこから謎の紆余曲折を経て、「~しましょう」の意味が成立しました。
3. 使われ方
「~」の部分に入るモノ
"Let us~." の「~」の部分に入るのは動詞(*) です。(*) 厳密に言えば不定詞、それも原形不定詞と呼ばれるやつです。
不定詞とは「to + 動詞の原型」という組み合わせが名詞や形容詞などとして働くものです。
原形不定詞とは、「to + 動詞の原型」の「to」が落ちた「動詞の原型」だけで不定詞として働くものです。
Let's study together.
"Let's~." と同じ意味で "Let us~." を使うこともあります。 "Let's~." よりも落ち着いた感じです。
一緒に勉強しよう。
Let us pray.
祈りましょう。
# "pray" は「祈る」を意味する動詞。 「遊ぶ」などを意味する有名な動詞は "play"。
2種類の「~しましょう」
日本語で
日本語の「~しましょう」には、実は2種類あります。 次の2つです:
- (小学生が友達に)ハイドアンドシークをしようよ。
- (教室に入ってきた先生が生徒に)さあ皆さん、お喋りをやめましょう。
この2つの文の違いは、「~しよう」と主張する当人が「~」で言い表される活動に参加するか否かです。
1. の文では「ハイドアンドシークをしよう」と言い出す子供も当然ハイドアンドシークに参加します。
これに対し 2. の文では「お喋りをやめましょう」と主張する先生が、そもそもお喋りをしていませんから「お喋りをやめる」という活動に参加しません。
英語でも
英語でもこれは同様です。
上記の2つの文に対応する英語は次の通り:
Let's play hide and seek.
ハイドアンドシークをしようよ。
Alright, everyone, let's stop chatting.
さあ皆さん、お喋りをやめましょう。
否定文「~せずにいよう」
「~しよう」に対応する否定文「~せずにいよう」は、英語で "Let's not~" です。
Let's not pray.
祈らずにいましょう。(祈るのはやめておきましょう/祈るのは控えましょう)