質問: "I don't mean to" とは、どういう意味ですか?
回答:「そんなつもりじゃない」や「不本意ながら」という意味です。
詳しくは以下をご覧ください。
1. 意味の成り立ち
1.1. mean
動詞 "mean" の意味として有名なのは「意味する」ですが、"mean" には「意図する」という意味もあり、"I don't mean to." ではこの意味です。
1.2. to
"I don't mean to" の "to" は不定詞です。 不定詞の名詞的用法(「~すること」逐語訳される)です。
不定詞は「to + 動詞の原型」なので、"I don't mean to" の "to" の後ろには動詞の原型が来ます。
ですが、"to" で文(あるいは節)が終わるタイプの "I don't mean to" では "to" の後ろの動詞が省略されます。
1.3. 全体
"I don't mean to~" の直訳は「私は~することを意図しない」です。"I don't mean to" で終わる場合、"I don't mean to~" の「~」の部分が省略されています。
どうして "I don't mean to" では「~」の部分が省略されるのか? それは、"I don't mean to" の前後の文から「~」に入る内容を推測できるからです。
2. 省略について
2.1. 省略前はどんな感じ?
"I don't mean to" は本来は(「~」部分が省略される前は)、例えば次のように使われます:# "offend" は「~に不快な思いをさせる、不快な感情(怒りなど)を引き起こす」という意味です。
"I don't mean to offend you." を逐語訳すると、「私はあなたの気分を害することを意図しません」となります。 これを自然な日本語にしたのが「あなたの気分を害するつもりではありません」です。# "brag" は「自慢する」という意味です。
上記の "I don't mean to offend you." のような文の "to" 以下が省略されたのが "I don't mean to" です。
2.2. 省略タイプの省略を戻してみよう
例①
例②
「上の娘に辛く当たる」の部分が2回繰り返されて冗長になる(まどろっこしい)のが日本語からもわかります。
3. 豊富な用例
# 「そういうつもりじゃなくても」に相当するのが "even if I don't mean to" です。「そういうつもり」とは「ビジネス的な関係として扱うつもり」ということです。
"I don't mean to" の後ろに省略されているのは、"treat a lot of my relationships like business relationships"(←をこのまま "to" の後ろに挿入するとおかしな部分が生じますが)。
ここまでの用例と違ってこの用例では、"I don't mean to" よりも前に出現した語句が "I don't mean to" の後ろに省略されています。# この例文は https://www.betalogue.com というブログで見つけてきたものです。 この文を書いた人のPCには、マウスのカーソルをPC画面の特定の位置(ホット・コーナー)に移動させるとディスプレイがスリープ・モードに移行するという機能が備わっています。
"I don't mean to" の後ろに省略されているのは "put my displays to sleep(私のディスプレイをスリープの状態にする)" です。
この用例でも、"I don't mean to" よりも前に出現した語句(put my displays to sleep)が "I don't mean to" の後ろに省略されています。“I have a book of biographies at home, and I find that not only rich men, but men distinguished in other ways, generally commenced in poverty.”
“I wish you'd lend me that book,” said Ben. “Sometimes I get despondent and that will give me courage.”
“You shall have it whenever you call at the house. But you mustn't think too much of getting money.”
“I don't mean to; but I should like to make my mother comfortable. I don't see much chance of it while I remain a grocer's boy...”「偉人の自叙伝を集めた本が家にあるんだけど、富豪以外の偉人も大体は貧乏な境遇から出発したんだよ」
「その本を貸して欲しいなあ」とベンは言った。「僕はときどき落ち込んだりするんだけど、そんな本があれば元気づけられると思うんだ」
「家まで来ればいつでも貸してあげるよ。 でも、おカネ儲けのことばかり考えてちゃダメだよ」
「そういうわけじゃないよ。 でもさ、母さんに楽をさせてやりたいんだ。 食品雑貨店の下男なんかやってるんじゃ、いつのことになるやら...」