"though" と "although" の違い

共通点

"though" と "although" はどちらも、基本的な意味が「~だけれど」というもので、言葉の使い方も大体において同じです。 例えば次の2つの文は同じ意味です
Although she smiled, she was angry.
彼女は微笑んではいたものの立腹していた。
Though she smiled, she was angry.
彼女は微笑んではいたものの立腹していた。

相違点

"though" だけ

省略

"The American Heritage Book of English Usage" によると、省略された節を導けるのは "though" だけです。
Most people in attendance applauded loudly after the performance, though not everyone.
出席者の大部分はそのパフォーマンスに喝采を送ったが、全員というわけではなかった。
# "though not everyone" において省略が生じている。
ただし、ネットで見つけた用例を見ると、省略が節の動詞にまで及んでいなければ "although" が使われているというケースが複数見つかりました。 次の例文は、そのうちの1つです。
I survived to tell it, although not everyone did.
私はこうして生き残り話を伝えることが出来た。 全員が生き残れたわけじゃないがね。
# "did" が "survive (to tell)" の代動詞。

倒置

"The American Heritage Book of English Usage" では "though" しか使えないケースとして、もう1つ次のようなタイプの文も挙げています。
Fond though I am of sports, I'd rather not sit through another basketball game.
私はスポーツは好きだけれど、バスケをもう1試合最後まで観戦したいとは思わない。

上の文は倒置("Fond though I am of" の部分)が特徴ですから、倒置が生じている部分には "although" を使えないということなのでしょう。

副詞として

"though" には "although" と違って、文末に付け加えられて「~だけどね」や「でも~」といった意味("nevertheless" と同じような意味)になるという口語的な用法もあります。
A Rolex for £150 is a great bargain. Is it real though?
ロレックスの腕時計が150ポンドというのは本当に安いね。 でも本物なの?(偽ブランド品じゃないの?)
Snow is not predicted; we can expect some rain, though.
雪が降る予報ではないよ。 雨は降るかもしれないけどね。

"although" だけ

等位接続詞として

"although" は "but(しかし~)" や "however(しかしながら~)" と同じ意味にも用いられますが、"though" にはこの意味はありません。
She is poor, althouth she is satisfied.
彼女は貧しいけれど(生活に)満足している。

上の例文の "although" を "though" にも共通する基本的な意味に理解しようとすると、「彼女は満足しているけれども貧乏だ」という具合に不自然な意味になります。

この文は、"although" を "but" の意味に捉えるほうが自然な意味となります。 そして、"though" にはこういう用法がありません(少なくとも辞書には載っていません)。

文法的に説明すると次のようになります: 「"although" と "though" に共通する基本的な意味においては、"although" や "though" は従属節を導く従属接続詞である。 しかし、上の例文の "although" は主節の前に使われている。 上の例文の "although" は "but" などと同じ等位接続詞である」