"listen" と "hear" の違い

"listen" と "hear" の違いを説明します。

辞書の説明

英英辞典で調べると、"listen" と "hear" の基本的な意味はそれぞれ次のように説明されています:

  • listen - 何かを聞こうと努力する
  • hear - 聴覚により知覚する、聴く
上記はあくまでも "listen" と "hear" の基本的な意味です。 どちらにも上記以外の細かい意味が色々とありますが、"listen" と "hear" の意味を比較するうえでは煩雑となるので割愛しています

"listen" の意味の「何かを聞こうと努力する」の原文では、"To make an effort to hear something" という具合に "hear" という語が使われています。 また、"hear" の「聴く」のほうの意味の原文は "listen to" です。

関係

辞書で調べた意味から、"hear" と "listen" の関係について次のように言えます:

  • "hear" のほうが "listen" よりも意味が広い。
  • "listen" は "hear" がカバーする意味範囲の中でも特に「意識的に聞く」ことを意味する。

訳語

上記の関係を踏まえて、"hear" と "listen (to)" はそれぞれ次の訳語がふさわしいと思います:

  • hear - 「聞こえる・聞く」または「聴く」
  • listen - 「聴く・耳を傾ける・傾聴する」

「聴」に「注意してきく」という意味があります。「耳を傾ける」や「傾聴する」は「聴く」と同じ意味ですが、注意して聴いているというニュアンスが明確です。

"hear" のほうにも「聴く」を入れているのは、"hear" が "listen" の意味もカバーしているからです。

おまけ

listen for

"listen" が 前置詞 "for" とともに使われてる "listen for" は、「(~に)耳を澄ませる」や「(~に)聞き耳を立てる」という意味です。

"look for(探す)" などの慣用句からも分かるように、"for" は「求める」という意味で使われることがあります。「音を求めて聴く」のが "listen for" だというわけです。

「注意を向ける」

"listen" には「注意を向ける(To pay attention)」という意味もあります。

"listen" が「注意を向ける」の意味で使われている用例は次のようなものです。
I told you many times but you wouldn't listen.
君に何度も言ったのに、君は耳を貸そうとしない。
Children don't always listen to their parents.
子どもは常に親の言うことを聞くわけではない。