"just another" の意味と解説

"just another" という表現について解説します。

意味

"just another" は多くの場合、「ありきたりの、平凡な、どこにでもいる(ある)、~の1つに過ぎない」といった意味で使われます。 ただし他の意味(後述)であることもあるので注意が必要です。

用例

He was just another boy.
彼は、どこにでもいるような少年に過ぎなかった。
She wasn't just another woman.
彼女は、ありきたりの女性ではなかった。
You're just another part of me.
あなたは、私を構成するパーツの1つに過ぎないわ。
It's just another side of myself.
それは私の(数ある)側面のうちの1つに過ぎない。
It's just another day.
ありきたりの1日だ。
just another lonely night
ありきたりの寂しい夜(いつもの寂しい夜)
just another love
ありきたりの恋(よくある恋)

解説

"just" の意味

"just" には様々な意味がありますが、"just another" の "just" は「単に~」とか「~に過ぎない」という意味です。 この意味の "just" は副詞です。

"another" の意味

"another" は「別の~」とか「もう1つの~」という意味です。

"another" は単数を意味する冠詞 "an" が「別の」という意味の形容詞 "other" とくっついて出来た言葉です。 したがって "another" は、常に単数形の名詞と共に用いられますし、例えば "the another world" などのように定冠詞の "the" と同時に用いられることはありません("an" と "the" で場所の取り合いになるため)。

"just another"

"just" と "another" それぞれの意味から、この2つの語を組み合わせると「単にもう1つの~」という感じの意味になることがわかります。

そして、「単にもう1つの~」から思考を一歩先に進めると「ユニーク(独特)ではない」という意味に辿り着きます。 別のものが少なくとももう1つはあるわけですから。

そこからさらに、『「ユニークでない」ということは「個性がない、没個性である」ということである』というふうに考えると、"just another" の意味が「平凡な~、ありきたりの~、どこにでもある~」というものであることに納得できます。

類似表現

"just another~" の類似表現としては、"just an ordinary~" や "just a commonplace~" などが考えられます。

"ordinary" は「普通の~、平凡な」という意味で、"commonplace" は「ありふれた~、平凡な~」という意味です。 この2つの語は同じような意味です。

こうした意味を持つ "ordinary" や "commonplace" と「~に過ぎない」という意味を持つ "just" が組み合わさって、「普通の~に過ぎない」とか「ありふれた~に過ぎない」といった意味になります。
It's just an ordinary car.
それは平凡な車だ。
He was just a commonplace laborer.
彼はありふれた労働者に過ぎなかった。

他の意味

"just another" という表現は「ありきたりの、平凡な...」という以外の意味で用いられることもあります。

「あともう1つだけ」

まず思い浮かぶのが、"just another" が次のように「あと1~だけ」という意味で使われているケースです。
Give me just another day.
あと1日だけでいいので、私に与えてください。
Give me just another kiss.
もう一度だけキスをしておくれ。
Could I have just another hour?
あと一時間だけもらえない?

この3つの例文の "just another~" はいずれも "just one more~" という表現に置き換えることができます。 "just one more~" は、「もう一度だけ~、あと1回だけ~、もう1つだけ~」という意味です。

"Give me another kiss/day/hour." と " Give me just another kiss/day/hour." との違いは、前者が「もう1回/1日/1時間(最後とは限らない)」という意味で、後者が「もう1回/1日/1時間だけ(これで最後)」という意味だという点です。

「かっきり、ちょうど」

他には、次のような例もあります:
I will turn thirteen years of age in just another month.
私は、あと1ヶ月ちょうどで13才になる。
上の例文では、"just" が「かっきり、ちょうど」という意味で使われています。